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【社員インタビュー】「アイデアとスピードで挑むAIの新サービス開発」(開発チーム・Fukuroさん)

HIKKY PR担当です。
HIKKYには、個性豊かなVRのプロフェッショナルが大勢いるのですが、なかでも最近「いいシゴト」で社内の話題となった人物にスポットライトを当て、インタビューを公開していきたいと思います!

今回は、開発チームのFukuroさん
AI専任チームの一員として、AIを活用したサービス開発や業務改善をリードされています。さっそくお話を伺ってまいりましょう!

Fukuroさんプロフィール

Fukuroさん(開発チーム/AI専任チーム)
大学院で物理学を専攻していたが、AI分野に興味を持ち、新卒でシステム開発会社に入社。R&Dグループに所属し、画像分類や画像生成のプロジェクトに携わる。VRとメタバースの面白さに魅了され、挑戦を求めてHIKKYに転職。現在はAI専任チームに所属している。

Fukuroさんの「いいシゴト」

2023年にオープンβ化された、AI衣装テクスチャ生成サービス「ThreadTale(スレッドテイル)」の開発に尽力。複雑で時間もかかる3Dアバターの衣装改変を、プロンプトを入力するだけであっという間に実現できると、アバターでバーチャル空間を楽しむユーザー層に注目されています。
▼『ThreadTale』
https://threadtale.vket.com/


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HIKKYでの仕事について教えてください。

Fukuro:
HIKKYのAI専任チームは、2024年に入ってから立ち上がった新しいチームです。なので現在は、AIに関する「何でも屋」として動いているイメージです!
 主にVket CloudといったHIKKYの既存のサービスとAIを組み合わせて新規サービスを作ったり、AIを活用することで工数削減するといった業務改善に取り組んでいます。

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なぜHIKKYに入社されたのですか?

Fukuro:
HIKKYに入社したのは2023年7月です。
もともとは画像処理のシステム開発などをする仕事をしていました。例えば、病院の超音波装置のノイズを除去するフィルターを実装する、などですね。
さらに、AI活用の領域でいうと、漁業の仕訳に欠かせない魚種判別装置に、異常を検出するためにAIを搭載するなど。高齢化が進み人手の足りない業界や分野において、AIを活用した自動化やDXの部分でサポートをしていました。

入社のきっかけは、2022年にあるメタバースプラットフォームにはまったこと。そこで、現在はHIKKYのメンバーになっている方と出会いました。その後、その方がHIKKYに入社して、転職を考えていた私にHIKKYを紹介してくださったんです。
仙台在住ですので、リモートワークで仕事をしています。

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印象に残っている仕事はありますか?

Fuuro:
AI衣装テクスチャ生成サービス「ThreadTale」の開発です!
これは、生成AIを使って、バーチャル空間などで利用する3Dアバターの衣装をカスタマイズするサービスです。

アバターの衣装改変は、ツールの知見が必要なこともあり、従来とても手間のかかる作業でした。
衣装の色を変えるくらいならペイントツールでもできますが、模様を変えるとなると大変です。そこで、AIを使うことで、その日の気分に合わせて衣装を変えたり、テクスチャに合わせて色だけでなく質感まで変えられるようになりました。

私が携わったのは、画像生成の際に、衣装などをアバターの形状に合わせるといった、技術のコアの部分
何か既存の画像があるわけではなく、ユーザーからの「こういう衣装が欲しい!」といった要望をもとにテクスチャなどを作り上げていくので、AIを最も活用できる部分です。AIが学習した大量の画像の要素と、プロンプトとして入力されるテキストの情報とを紐づけています。
まだ完璧とは言えませんが、大きな可能性を感じています。

ThreadTaleの画面 ※開発中のものです

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開発のエピソードを教えてください。

Fukuro:
HIKKYのよくあるカルチャーなんですが、新しいサービスがリリースされた際に、社内のDiscord上で誰かがシェアしたり使ってみたりして、「これすごいね!」と会話が始まることがあるんです。

とあるサービスがリリースされた時にも似たようなことがあって、それが週末だったんですが、私が「このサービスは多分こういう技術を使って、こんな方法をとっているんじゃないか」とDiscord上でコメントしたんです。
そうしたら、HIKKY・CTOの妹尾さんが、そのアイデアを半日で作り上げてくださり、なんと週明けにはThreadTaleの原型が出来上がっていたんです。
すごいスピード感でした!

当時のDiscord画面

実はアイデアを思いついても、そこから実行に移すまで時間がかかってしまいがちだったのですが、妹尾さんのスピードと私のアイデアがうまく噛み合った形でした。

そこから、サービスの企画が始まっていったんです。ThreadTaleは2Dのサービスですが、アバターのVRMのデータを表示したり回転したりといった部分に、HIKKYが開発・提供しているメタバース開発サービスVket Cloud」のワールド制作で使用している独自言語「HeliScript」の技術を使ったので、開発の面でも省エネができました。

ThreadTaleのリリースが決まった際のHIKKY・CVO動く城のフィオのポスト

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HIKKYならではのAI活用の可能性について教えてください。

Fukuro:
AIを活用できる企業の特長は、大きく2つあると考えています。
ひとつはAIそのものを作れる企業、もうひとつは自社でプラットフォームを持っている企業です。
前者については、実装するプラットフォーム側が新たに自社開発のAI機能を搭載した場合、ニーズが失われてしまうといった不安があります。
HIKKYはVket Cloudという基盤を持っているので、後者ですね。そこには大きなアドバンテージがあると考えています。

例えば、他社のプラットフォームを利用する場合、様々な制約がある場合もありますが、自社のサービスであれば柔軟に調整できます。
これにより、AIとメタバースを組み合わせた独自のサービスを展開できる可能性が広がっていると思います。

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今後挑戦してみたいことは?

Fukuro: 
Vket CloudにAIアシスタントを導入したい!
「こんなワールドに行きたい」と伝えたら、おすすめのワールド一覧をAIアシスタントが提案してくれるような。
VRの体験をはじめたばかりで、気の合う仲間がまだいないというユーザーの話し相手になってくれたり、新しい情報や楽しみ方を提案してくれたりする。そんなSF映画のような世界を実現したいです。
現在はAIアシスタントをローカルで動かそうとすると、ものすごいマシンスペックが必要になってきてしまうので、もう少し先の話になってしまうかもしれませんね……。

ただ、近年の技術の進化スピードには目を見張るものがあって、映画『レディ・プレイヤー1』を観た時、遠い未来の話だと思いましたが、今は、映画の中で見た様々なことを、意外と近い将来に体験できるようになるんじゃないかと期待しています。
そういう意味では、こちらも変化のスピードについていけないといけませんね。
面白そうな技術があると知ったらひたすら試して調べるようにしています。飽き性で、昔から変化していくものが好きな自分には向いている仕事だな、と感じます。

最近思うのは、AIはあくまでひとつのツールであり、それをどう使うかは私たち次第だということ。AIによって仕事がなくなると心配する声もありますが、私はそうは思いません。むしろ、AIと共存しながら新しい価値を生み出していく時代が来ると信じています。

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Fukuroさん、本日はありがとうございました!

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