見出し画像

【出展者様向け記事】Vketの出展効果を上げる方法

こんにちは。
バーチャルマーケットです。

この記事では、Vketの出展者様向けに、ブースを見て頂いたり、商品を購入して頂くにあたって「出展効果を2倍以上にする方法」をご紹介します。

Vketは、日本のイベントから世界のイベントへ

Vket5のテーマは「World Beyond」。世界を超えて。という意味のテーマです。

当初は日本人が中心だったVketの来場者層は、回を重ねるごとにますます国際的になり続けています。その背景には、米Forbesなどで「世界一のソーシャルVRコンベンション」と紹介されたことや、海外ユーザーの口コミ、クリエイターの支援やユーザーの集客に挑戦し続けるVketを後押ししてくれるVRChat社の協力があります。

Vket3頃から、日本国外のユーザーへの認知が高まり、「このVirtual Marketっていうクレイジーな日本人のイベントはなんなんだ?」と、大きな注目を集めています。

一方、Vketは純国産イベント。日本人のチームが、日本人の出展者を集め、日本人の来場者を想定していました。その為、海外ユーザーからは「このイベント、なんか面白そうだけど全部日本語で書いてあるからよく分からん」という評価を受けていました。

そこでVket4の準備の途中から、もはや日本ローカルのイベントでは無くなっていたVketのグローバル化を強化する為にStreamerのLilBagelを中心とした海外チーム「Vket Global Team」、そして海外経験の豊富な日本人で構成される「Vket Localization Team」を組成しました。

画像4

「海外」と呼ぶとまるで「海外コミュニティ」という一つのものがあるように思えますが、実際はそれぞれがとても異なる文化を持つ沢山のコミュニティの集合体です。様々な国から来た、様々な文化を持つ人々と共に何かをするということはとても難しく、特に当初はたくさんの課題がありました。しかしGlobal Teamの活躍もあり、Vketは3以前と比べてかなり国際的な発信や発想ができるようになりました。

その結果、Vket5ではVket4の10倍以上、英語圏をはじめ世界中の出展者からの応募がありました

Vket5は、最早日本に限ったイベントではなく、世界を対象としたイベントになりつつあるのです。

世界と繋がる

VRChatの…いえ、VRSNSという、距離にとらわれない空間のインターネットにおいて「世界中と繋がることができる」というのは、大きな強みです。

VRChatの日本人プレイヤーの人数は、全体のおよそ3.6%と言われています。
96.4%のプレイヤーは、これまでVketがアプローチできていなかったプレイヤー層なのです。

バーチャルの世界は未だその発展のごく初期段階にあり、これからもその急速な発展は続くことでしょう。クリエイターにとって、これほど大きなチャンスは中々ありません。
自分のクリエイティブを世界中のもっと多くの人に知ってもらうことが出来る。ワールドワイドなプラットフォームで開催されるVketは、とても大きな「機会」となるでしょう。


「出展者の皆様にお願いしたいこと」
「Vket運営が手助けできること」


【その1】
 ブースの英語対応をお願い致します!

先に述べたように、Vketであなたのブースに興味を持ってくれる人の半数以上は、日本語が読めません。アバターの名前や説明・設定・作者名・お店の名前などを英訳しないことはあまりに大きな機会損失となるでしょう。

Vket運営からも、「ブース内の説明文を日本語と英語で切り替えるスイッチ.prefab」の配布ギミックを用意する予定です。

画像6

※バーチャルマーケットのロゴはVket4まではカタカナでしたが、Vket5からは英語になりました。

【その2】
 商品の英語対応をお願い致します!

どんなに素晴らしいアバターでも、商品の概要や利用規約が例えばタイ語(こういうやつ: ภาษาไทย)でしか書いてなかったら、ちょっとびっくりしてしまいますよね。
他にも、アバターのシェイプキーの名称が「笑顔」等の2バイト文字で書かれていると、海外ユーザーはそれを読めない為、使い方が分からなくなってしまいます。(Unityを含む多くのソフトでは2バイト文字は非推奨とされています)

Vket5の連携ECサイトのVirtualMarketβ(Store機能)も多言語対応が想定されており、日・英で各種項目が出し分けできる他、対応していないサイトも多い中、海外からのクレジットカードなどでの購入が可能になっています。

画像5
また、出展者Discordにも、日本語話者と英語話者が互いに「機械翻訳された文章の添削をする」ような互助チャンネルを設けようと考えています。


英語を理解できる人は世界中に居ます。もちろん国際化というものは英語に対応するだけで完結するものではありませんが、言葉が理解出来ることと出来ないことには雲泥の差があります。

でも英語なら頑張れば読める気がする。自分が読めなくても周りに読める人が居るかもしれない。世界中のたくさんの人のそんな気持ちが、あなたの素晴らしい制作物を広める後押しになってくれるはずです。

これが、今回のVket5のテーマ「World Beyond」に込めた想いです。
そして「出展効果を2倍以上にする方法」です。
私達Vket運営の喜びは、可能な限り多くの出展者さん、来場者さんに「Vketに出展(来場)して良かった!面白かった!良い経験になった!」と思って頂くことにあります。

だから、私達Vketと一緒に、英語対応を頑張ってみませんか。



さて、ここからは少し余談になりますが、日本のコンテンツ文化と世界のコンテンツ文化の違いを元に、その中でVketがどんな変化を起こしたいと考えているか、について記しています。

日本のコンテンツを世界へ

英語圏、特に北米における日本のコンテンツ消費が、ここ数年非常に伸び率が良い、という事実があります。
これを牽引しているのが、Nintendoを中心としたゲーム市場と、NetflixやCrunchyrollなどを中心としたアニメ市場です。

特に、アニメ市場は「日本のアニメ産業規模のほぼ半分にあたる、8500億円の海賊版市場」という暗黒時代を経由してから、正式な市場として普及しました。

北米のアニメファンの約50%が「海賊版を利用したことがある」と答えた、というアンケート結果もあります。しかしそこには「あえて海賊版を好んで使いたい」というよりかは、「海賊版に頼らざるを得なかった」といった側面も大きかったことが分かっています。先述のCrunchyrollという会社は、当初は非公式字幕動画の投稿プラットフォームでしたが、日本法人を設立後、アニメ会社と提携。公式の字幕付きアニメを見ることができるサービスとして利用者数を伸ばしています。

バーチャル空間のアバター文化圏においても、特に「海外のユーザーはアバターの規約を読まない」「利用マナーが悪い」などといった言説を耳にすることがあります。「著作権を侵害し、改造アバターを配布しているDiscordサーバーがある」というのもまた事実です。

悪意を持ったユーザーが存在するのは確かです。しかし、「正規のルートを知らない」「言葉が分からない」ユーザーもまた多いのです。「VRChatの海外コミュニティは2017年を境に変わってしまった」という嘆きを記した海外ワールドも存在します。そしてそれらの善良なユーザーの多くはfriends+に籠っているのです。そう、私達のように。

これは、海外向けにローカライズされた商品が正しく流通されていないからこそ起きている悲劇だと言えます。アニメ市場で起きていたように、正規品が手に入らない/言葉が分からない/存在を知らない。そのような状況が引き起こしてしまっていることなのです。

日本のアバター文化は「一次創作で作られた大量のオリジナルアバターと、それらに対応した二次創作の衣装や髪型やアクセサリが共存する」極めて特異な市場を形成しています。これも遡ること二年前には存在しなかった文化です。日本のクリエイターさんや日本のユーザーコミュニティの全員が、ゼロから作り上げてきたものです。

画像7

この魅力的な日本発祥のアバター文化を、世界を巻き込む形で広げていきたい。
現時点で、アマチュアまで含めてここまで幅広いアバタークリエイターを抱える国は日本が唯一でしょう。世界最先端の技術やクリエイティブを持ったクリエイターさんたちが、日本にはいます。

世界に向けてその門戸を開くことで、日本がアバター文化をリードする

Vket5が、そのきっかけを作りたい。

Vket5のテーマはWorld Beyond。
世界を超えて。世界を舞台に。

画像8

Vketは、関わって下さるクリエイターさんに、世界を舞台に輝いて欲しいと、本気で願っています。

Vketは、きっかけを作ることはできます。
きっかけをどのように活かして頂くかは、クリエイターさん次第です。
どうか、お力を貸してください。

日本から、世界へ

バーチャルマーケットは、その開催を通じて 「バーチャル空間を発展させ、豊かにする」 ことを目指します。バーチャル空間に、現実空間に比する経済圏を作ることによって、人々の生きる選択肢を増やす 「きっかけ」 であり続けます
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2020-08-07 14:00 誤字脱字を修正

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!