バーチャルマーケットはどこへ向かうのか?
「バーチャルマーケットβ」のオープンβが始まりました。
これまで、年に2回開催されるマーケットフェスティバルとしてイベント的な側面が強かったバーチャルマーケットが、ショップ機能を開発していきます。
まずは商品が登録できて、お買い物ができるという最低限の機能から始め、4月に開催されるバーチャルマーケット4に向け、皆様の声を聞きながら各種機能を充実させていきます。
このnoteでは、「バーチャルマーケットは、どんな未来を目指しているのか」を、バーチャルマーケットにとって新たな門出となるこのタイミングで改めてお伝えさせて頂きます。
バーチャルマーケットが目指す世界
バーチャルマーケットは「バーチャルアイテムの市場」の実現を目指しています。
「バーチャル」という言葉の本来の意味は「仮想」ではなく「本質」なのだそうです。そのため、バーチャルリアリティとは「本質的に現実」、つまり現実とほとんど変わらない場所というような意味となります。
将来、人々はひとつの物理現実空間とたくさんのバーチャル現実空間を行き来しながら暮らすことになるのではないでしょうか。
バーチャルリアリティの世界を描いた映画や漫画などの作品は数多く、人々は未来の世界として思い描いてきました。
インターネットの普及やVR機器の小型化、低価格化、5Gなどの回線高速化によって、あのサマーウォーズのOZや、レディ・プレイヤー1のオアシスの世界が、いよいよ夢物語ではなくなってきました。
バーチャル空間の中で暮らすには、様々なものが必要になります。バーチャル空間における肉体とも言えるアバターの3Dモデル、個性を表現する為のアクセサリーや髪型などの改変素材、コミュニケーションを取る為の家や公園などの空間……。
それらのバーチャル空間で使う3Dモデルなどデジタルの商品を「バーチャルアイテム」と称しています。バーチャルマーケットでは、様々なバーチャルアイテムが取引される市場を目指して運営を続けていきます。
また、バーチャルアイテムという新しい商品の市場規模を拡大していくのもバーチャルマーケットの役割だと思っています。
バーチャルマーケットのビジョン
バーチャルマーケットのビジョンは「より豊かなバーチャル空間の実現」です。
バーチャルマーケットはその開催を通じ、バーチャル空間をより豊かにしたい、という想いで開催しています。
バーチャル空間で暮らす人を増やし、ものを増やし、価値を増やし、良い循環を作って、もう一つの生活空間としてより豊かに育てていきたい。今はまだまだ生まれたての小さな経済圏かもしれませんが、この輪を大きく大きく育てていきたい。
そのような想いで、バーチャルマーケットはビジョンを掲げて成長していきたいと考えています。
今よりも「もっと豊か」になったとしても、「より豊かに」を目指していく意味合いを込めた願いです。
バーチャルマーケットのポリシー
バーチャルマーケットは「アバター文化とバーチャル空間に寄り添う、みんなで育てるマーケット」というポリシーを掲げています。
「アバター文化に寄り添う」とは
バーチャル空間で豊かに暮らすには、アバターやワールド、小物などの3Dモデルが欠かせません。アバターとは、SNSのアカウントが立体的な姿を持った姿とも言えると考えています。
人と繋がりたい、違った自分になりたい。そんな色んな想いがこもったバーチャル空間特有の文化に寄り添い、より豊かな文化の発展に貢献できるような存在でありたい。そのような想いを込めました。
「バーチャル空間に寄り添う」とは
2020年現在、様々なバーチャル空間プラットフォームが存在しています。VRChatをはじめ、バーチャルキャストやambr、Cluster等といった日本発のサービスや、PlayStationVRでも使えるRecRoom、Oculusを有するFacebookが発表したHorizon、他にもLavenderやNeosVR等、今後様々なバーチャル空間プラットフォームが生まれ、発展していくでしょう。
それぞれのバーチャル空間には特有の文化や規則があり、将来的には自分の好きなサービスを選んで暮らす、もしくはサービスをまたいで移動することができるようになっていくかもしれません。
バーチャルマーケットは、これらの内1つのプラットフォームに制限することなく、様々なプラットフォームに対応できる市場を目指していきます。
「みんなで育てる」とは
バーチャルマーケットは、出展者さんと来場者さんがいなければ成り立たないイベントです。出展者さんと来場者さんが主役で、バーチャルマーケットは両者を繋げる「機会」です。私達運営は、出展者さんと来場者さんに寄り添い、より多くの機会を生んでバーチャルマーケットを皆様と共に育てて行きます。
アバター文化とバーチャル空間に暮らす人々と共に栄えることを志し、誰かのものではなく「みんなのもの」であり続けます。
「アバター文化とバーチャル空間に寄り添う、みんなで育てるマーケット」
これをバーチャルマーケットのポリシーとし、ユーザーさんとのお約束とします。
バーチャルマーケットβ
バーチャルマーケットβのマイページ内に、βテスト期間中のご意見やご要望、バグの報告などを運営に直接伝えることができる公式Discordサーバーへの入場ボタンが設置されています。どうぞお気軽にご入場下さい!なお、テスト期間中はショップ開設機能が一般公開されていません。ショップ開設の要望は公式Discord内で受け付けております。
Twitterでも、 #Vケットβ開発会議 のハッシュタグでご意見を募集しています。皆様のご意見、ご要望をどうぞお聞かせ下さい。