開発ディレクターのお仕事-イベントWebサイトの場合-
はじめに
こんにちは。HIKKY開発チーム 開発ディレクターの臼井です。
開発ブログの担当が回ってきたので、バーチャルマーケット 開催にあたって、開発ディレクターが行っている仕事内容について紹介させていただきます。
開発ディレクターの仕事内容
業務内容としては、企画要件の作成、開発業務の進行管理がメインとなります。大きく下記4種類の業務に関わっています。他、開発に直接関わらない雑務の担当も開発ディレクターが担うことが多いです。
バーチャルマーケットやComicVketなどのイベントWebサイト
Webブラウザ会場開発に使用しているVketCloud
出展・入稿で使用するVketTools
イベント運用に必要な社内ツール
これらのうち、業務内容として大きな比重を占めているのが「イベントWebサイトの作成」です。今回の記事中ではイベントWebサイト作成にあたり、開発ディレクターがどういった業務を行っているのか、ご紹介します。
イベントWebサイトの場合
企画内容をヒアリングする
プロジェクトマネージャーから、今回のイベントはこうしたい!これがテーマである!というような企画意図や要望などがおりてきます。
これらの要望や、開催期日、企画部分についての担当者など、なるだけ細かく情報を聞き取ります。
開発チームのキックオフをする
今回のイベントに関わる開発チームのスタッフとの顔合わせや業務担当分野の確認などを行います。
Webサイトのデザイン作成・デザイン実装・内部ロジックのコーディング、バックエンド、内部ツールの開発などなど、様々なスタッフが関わっています。
また、ヒアリングした企画内容や想定スケジュールなど、現時点で分かっている情報を共有します。
必要な機能・改善案を洗い出す
聞き取りを行った要望を実現するために、どういった機能が必要なのかを洗い出します。過去のイベントサイトで作ったことがあるものなのか、まったく新しく作る必要があるのか。そういった部分もこのタイミングで把握します。
また、過去のイベントで皆様からいただいているアンケートや、イベントが終わる度に行っているKPTリストを確認して、このイベントで改善すべき項目があるか否かなども確認します。
洗い出した機能を要件化する
要望を実現するための機能や、必要な画面などを実装するために必要なことを資料にまとめます。
企画意図
ターゲットユーザー
参考資料
画面のワイヤーフレーム
機能の要件
例えば、画像をアップロードする機能であれば下記のようなことを詳細にまとめます。
どういった種類の画像をアップロードできるようにするのか
指定した種類以外の画像がアップロードされた場合にどうするのか
ドラッグアンドドロップで画像をアップロードできるようにするのか
保存するためのボタンは必要なのか
要件化の段階で、プロジェクトに関わるスタッフと相談します。
そもそも実装できるものなのか、現実的な要件になっているのかなどなど。ディレクターだけでは見えてこない部分について、このタイミングで相談できるのはありがたいです。
おおよその工数+スケジュールを出す
要件化した資料を改めて、関係スタッフに共有し、どれくらい工数がかかるのかをヒアリングし、まとめます。
デバッグなど、開発を行わない期間を含めて、スケジュールに間に合うのかなどを精査します。
また、必要に応じてプロジェクトマネージャーや、開発以外のセクションのリーダー陣とスケジュールの調整も行います。
スケジュール通りに行うのは難しい。という場合に、スケジュールを優先して、必須の機能以外を別のタイミングで実装するように調整するのか。はたまた、スケジュールをずらして、機能の実装優先するのかなど。適宜相談の上で調整していきます。
開発スタッフに機能の実装依頼をする
要件を開発スタッフに共有した上で、実装をお願いします。
画面デザインを改めて起こしてもらったり、起こされたデザインを実際にWeb上に実装してもらったり、データを送信・保存するためのロジックをフロント・バックエンドそれぞれで組んでもらったりなどなど。それらの実装対応をお願いします。
要件資料だけでは伝わらない部分や、資料の不備で足りていない箇所がある場合もあるため、実装依頼を行った後は、担当者とコミュニケーションを取りながら実装を進めてもらう流れが多いです。
実装が要件を満たしているか確認する
開発スタッフが実装した機能が、資料にまとめた要件を満たしたものとなっているか、ディレクターが確認します。
複数種類の端末やブラウザでのチェックはデバッグの際に行うため、この要件を満たしているかのチェックはモバイル端末・PCそれぞれ1種類ずつで動作を見ていきます。
この段階で要件が満たされていない場合は、開発スタッフに戻した上で修正対応をお願いします。スタッフの実装を確認の上でより良いものだったりした場合は、要件の方を修正したりもします。かなり臨機応変です。
デバッグを行う
HIKKY社の品質管理チームに対して、Webサイトが満足に動くか否かのデバッグを、各種端末、各種ブラウザなどで行ってもらいます。
依頼をする際には、ディレクターがテストケースを作成し、品質管理チームにそれに応じてテストを実施してもらいます。
1~2週間ほどを、リリース前の不具合確認、実装修正期間とする場合が多いですが、これも内容次第で変動します。
このタイミングで、満足に動作ができないような深刻な不具合が発生していた場合に、公開スケジュールの調整などが発生する場合があります。
Webサイトを公開する
動作確認やデバッグなどを一通り行い、問題がないことを確認できたら、いよいよ公開となります。
一度公開した後も、機能の追加や改修、公開した際に残ってしまっているような軽微な不具合などを随時修正していきます。これを、イベント閉会までの間、スケジュールに則りつつ、都度調整しつつ繰り返していきます。
おわりに
改めてまとめてみましたが、あの…いかに、開発スタッフに頼り切りかという感じですね!本当に関わってくださっている皆様ありがとうございます!
今回はイベントWebサイトの場合ということで、書かせていただきました。他の場合については、また別の機会にということで。
現在、バーチャルマーケット2023 Summer において、出展者募集中です。
4月7日まで募集を行っておりますので、皆様のご応募をお待ちしております!