Vket Cloud、VketMall、VketStore。その未来について。
私達が作りたい未来の姿です。
しかしながら、未だ現実にはなっていません。
クリエイターやユーザーの皆様の間で育ちつつあるVR経済圏はまだ小さく、そしてその理由は、VRへのアクセスの難しさであったり、開発難易度の高さであったり、あるいはデバイスの普及であったりと沢山存在します。
HIKKYは、VRをより広く世の中に浸透する新たな生活圏にしたいと考えています。VRとWebがシームレスにつながり、Webと同じようにVRで手軽に買い物ができ、VRSNSとSNSがシームレスにつながる。そんな未来をもたらすシステムの基盤に育てるべく開発しているのが、Vket CloudやVketStoreをはじめとしたVketサービス群です。
Vket Cloudとは
Vket Cloudは、簡単に言えば、スマホを含むブラウザで動くことに最適化された、VRコンテンツ開発エンジンです。Vket Cloudで作られたVRコンテンツは、Webサイトのようにリンクを踏むだけでアクセスでき、様々な外部サービスと連携し、VRを出ることなくWebで行われている様々な活動が可能なものになります。
物理エンジンやVket Cloud上で動くスクリプトエンジンを搭載することで、ちょっとしたゲーム開発に対応したり、コンテンツを必要に応じて非同期でロードする機能を備えているため、オープンワールド的な展開も可能です。
現在は既定のアバターしか使用できず、1インスタンス内に同時接続できる人数も20人に限られていますが、今後はそれらの機能もより強化していく予定です。
今後、何らかの形でクリエイターの皆様にSDKを触っていただく機会を作るべく開発を進めております。
Vket Cloud (Emission)
(画面は開発中のものです)
VketStoreの今後
HIKKYはVket Cloudを中心としたWebVRサービスの強化を行っていきますが、それに伴い、バーチャルマーケットβとして皆様にご提供していたサービスは、VketStoreとサービス名を改め、Vket Cloudとの連携を前提とした決済やカート機能を備えたECサイトとして、開発方針を転換いたします。
これまでバーチャルマーケットβは、バーチャルマーケットの申込や入稿、アセットの売り買いなど様々な機能を、単一のサービス内に搭載してきました。しかし、VRと深く連携したWebサービスという方向性を目指すにあたって、このような単一の巨大なサービスでは、様々な需要に対応しきれなくなっており、より柔軟なサービス運用を可能にすべく設計段階からの見直しを行うこととなりました。
具体的には、アカウント機能と決済機能の切り出しによるユーザビリティの向上、カート機能のAPI化によるVket Cloudコンテンツの中で完結するお買い物体験への対応など、様々な改善を計画しています。
VketMallについて
これら基盤サービスを用いて、今後もHIKKYはバーチャルマーケットをはじめとしたVRコンテンツ/サービスを開発・提供していきます。中でもVketMallは、皆様の作品がより幅広く楽しまれることを可能にすべく、Vket Cloudを用いて、VRChatだけでなくスマホ・PCブラウザからもアクセス可能なライトなVRサービスとして設計されています。
また、VketStoreの機能と連携することで、VRの中でシームレスに完結するお買い物体験の提供やWebとのスムーズな連携など、様々な便利な機能を追加していきます。今回大きな課題となった入稿の制限の多さについても、グランドオープンに向けて仕様を見直すことでより気軽に参加できるものにしていく予定です。こちらにもぜひご期待ください。
これまでのバーチャルマーケットはバーチャルでの売買を通じて経済圏を作ることを目標に邁進していきました。今後はこれらのサービスを用いて、より広く世の中にこの経済圏を広げて行ければと考えています。
現実でショッピングモールやホビーショップに行くように、遊園地やゲームセンターに行くように、簡単にバーチャルな生活圏に遊びにこれる。漫画や映画で見たことのあるオンラインで手軽な経済の体験。
そのような世界を我々HIKKYは目指します。