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【ダイキン工業株式会社】メタバース空間で印象的なエアコン体験を提供

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VR法人HIKKYが企画・運営する「バーチャルマーケット(通称:Vket)」の企業・団体様の活用事例をお届けします!

▼バーチャルマーケットとは
世界最大級のメタバースイベント。3Dアイテムやリアル商品の売買のほか、バーチャルライブやアバター接客などの“体験”も提供。国内外のクリエイターや企業が出展し、多様なクリエイティビティを発揮した展示に出会えるイベントです。2018年から、夏と冬の年2回開催しています。
https://event.vket.com/
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▼Vket出展価値
#若年層への認知向上 #メタバースを活用した販売促進 #顧客エンゲージメントの強化  
▼この事例の結論・要点
バーチャルマーケット参入の動機
・若年層へのブランド認知向上
・製品の販売促進
取り組み
・製品の特長を楽しみながらバーチャルで体感できる仕掛けを設置
・ユーザー特性に合わせたギミックの展開
効果
・メタバースを活用した印象的な体験の提供
・若年層からの好感度アップ、実体験しにくいエアコン購買体験の提供

バーチャルマーケット参入の動機

2024年に創業100周年を迎えたダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)は、エアコンの購入経験が少ない若年層に関心を持っていただくことを目的に、「バーチャルマーケット2024 Summer」に初出展しました。

ダイキンは、家を購入する機会の少ない若年層にも、自社の製品やブランドを知ってもらい、エアコンを選ぶ楽しさを感じてもらいたいと考えていました。そこで、以前から推進していたVRやARを用いた社内活用の取り組みを販促にも展開。20代〜30代の若者を中心に普及しつつあるメタバースに着目し、バーチャルマーケットの企業出展会場の一つである「パラリアル大阪」に、ダイキンがデザイン性にこだわるルームエアコン『risora(リソラ)』の魅力を体感できるブースを出展。将来の顧客となる若年層への認知向上を目指しました。
当初、誰でも手軽にアクセスできるWeb上にメタバース空間を構築する案も議論されましたが、「没入感が高いVRプラットフォームでターゲット顧客へ印象的な体験を提供したい」という思いから、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」上で開催され、世界最大級の来場者数で話題となっていた「バーチャルマーケット」への参入を決定しました。

バーチャルマーケットの活用

ダイキンが挑戦するメタバース空間での新たなエアコン体験

ダイキンは、バーチャルマーケットの企業出展会場の一つである「パラリアル大阪」に、約600色の豊富なカラーバリエーションを持つルームエアコン『risora(リソラ)』の魅力を体感できるブースを出展しました。

自分好みの色・デザインのエアコンを楽しめるフォトスポット

特に多くのお客様にご好評いただけたコンテンツは、『risora(リソラ)』のカラーバリエーションをバーチャル体験できるフォトスポットです。実販売では、お客様のライフスタイルやインテリアに合わせ600色のオーダーカラーをご用意しカスタムできることで好評をいただいている商品ですが、バーチャルマーケットではユーザーがメタバース上の自身や友人のアバター、周囲の環境からスポイト機能を使って色を取り込み、『risora(リソラ)』のパネルの色を多種多様に変更できることを体感できます。

このギミックは、ダイキンの実際のショールームで、エアコンのパネルを付け替えて色の変化を体感していただく施策をデジタルでも展開したらどうか、というアイデアから生まれました。「友だちと一緒にダイキンの世界観を楽しんでもらいたい」というダイキンの意図の通り、互いのアバターから色を抽出し合い、色の変化を楽しむユーザーの姿が多く見られ、アンケートには「『risora(リソラ)』を購入してみたい」といった声もありました。

さらに、和室や洋室など、さまざまなテイストの部屋を切り替えながら、雰囲気に合う『risora(リソラ)』のパネルデザインを選び、写真が撮れるスポットも用意。今回独自の取り組みとして、バーチャルマーケットの来場者層に合わせ、ゲーミングチェアやPCを設置した、メタバースを楽しむ若年層向けの部屋もデザインしました。

見た目にも気流にもこだわりが!「ぴちょんくん」ミニゲーム

ブース内のもう一つの目玉は、ダイキンのキャラクターとしてCMなどでおなじみの「ぴちょんくん」を、エアコンの気流に乗せてゴールまで届けるミニゲームです。

このゲームは、『risora(リソラ)』の運転中にもこだわったシルエットや、気流の特性を楽しみながら体感できる仕掛けです。ゲーム内では、冷房時の天井気流や暖房時の垂直気流といった、からだにあたりにくい快適気流で心地よさを実現する、ダイキンこだわりの気流の特徴を視覚的に表現しました。ユーザーからは「ゲームを常設してほしい」といった声も聞かれました。

出展の効果と今後の展開予定

今回の出展を通じてダイキンは、多くの方にご来場いただき、バーチャルを通じて『risora(リソラ)』の魅力を認知いただけたと、メタバース活用の手ごたえを感じています。普段リーチしづらい20代~30代の来場者からのアンケート回答も多くありました。
また、バーチャルマーケットの会期中、ダイキン社員を対象にしたバーチャルマーケット体験会を社内で実施した結果、メタバースを体験したことのない社員の理解が進み、他の業務や販促への活用について、議論が広がりました。

今後ダイキンは、リアルではできないメタバースならではの製品PRを推進していくとともに、メタバースでの体験をきっかけに、ショールームへの来場を促すことや、会員サイトと連携するなど、バーチャル体験とリアル施策の融合を通じて継続的にお客様とつながり、新たな価値を提供していきたいと考えています。

ダイキン工業株式会社 担当者からのコメント

ダイキン工業株式会社 空調生産本部・長井 沙也伽氏

「ダイキンは今回初出展でしたが、大勢の方々にお楽しみいただけ光栄です。ブース制作にあたり私のチームでは、今までにないバーチャルらしいエアコン展示方法を考えました。気流に分かりやすく色をつけるのはもちろん、「ぴちょんくん」を風に乗せることで、気流の特徴をより分かりやすく表現できました。また、『risora(リソラ)』のデザインが様々な空間になじむという特徴を伝えるため、パネルデザインだけでなく、設置している部屋のテイストも変更可能にしました。このようにメタバースは物理的な制約を超えて、製品の意図や特徴を存分に伝えられる展示ができることを実感しました。今後もVRやメタバースを活用し、より多くのお客様にダイキン製品の魅力を伝えていきたいと考えています。」