HIKKY創業5周年!今年、大きく動きます。
HIKKYは今年度で創業5周年になりました。
私達が取り組んでいるメタバース上の展示即売会「バーチャルマーケット」も今夏で遂に通算10回目を迎えます。
HIKKYはこの5年間で「バーチャル空間を発展させ、豊かにする」ことをビジョンに、様々な新しい施策やチャレンジを行ってきました。
たとえば、5年前に80サークルから始まったバーチャルマーケットは、今や世界中から100万人以上が来場、様々な企業・IPとの多数のコラボレーションが実施されたり、1,000を超えるサークルが出展する大きなイベントになりました。
しかし、本当に目指したい地平には、まだまだ届いていないのです。
それは、「バーチャルで生きていく」という、創業から続く願いです。
確かに5年前よりもバーチャルは豊かになったかもしれない。けれど、それらが当たり前になったとはまだまだ言えません。今のバーチャル空間で起きていることが、何年先も続く保証もどこにもない。
「バーチャル空間で生きる」ことが、多くの人々にとって無くてはならないほどの、かけがえの無い体験になるまで、走る速度を緩めてはならないと感じています。
「オープンメタバース」開発のこれまで
2021年11月に行った65億円の資金調達、その資金の使途は主に「Vket Cloud」を中核とする「オープンメタバース」の開発であるとお伝えしていました。
その中で「オープンメタバース」は以下のように定義していました。
「誰もが自由に創り、アクセスできるオープンなメタバース」
これを実現するための中核となるもの、それが「Vket Cloud」です。
Vket Cloudとは
「Vket Cloud」は、HIKKY独自のWebメタバース開発エンジンです。アプリインストール不要で、誰でもスマホなどからアクセスが可能なメタバースを、Vket Cloudで作ることができます。
私達は「誰もが自由に創り、アクセスできるオープンなメタバース」の実現に向け、2022年5月よりVket Cloudベータテスターを募り、クリエイターの方々に試験的にご使用いただいてきました。
2022年8月には「Vket Cloud SDK」を配布開始。
2022年12月には、Vket Cloudを用いた新メタバースサービス「My Vket」のβ版をリリースしました。
Vket Cloudエンジンを用いて構築された「My Vket」は、他プラットフォームでも使えるアバターの作成機能、ルーム作成機能などを持ち、アプリ不要でご利用いただける、出来たばかりのWebサービスです。
My Vketで誰でも手軽にメタバースに触れられる環境を提供することで、メタバースへの入り口を広げることを目指しています。
さらにVket Cloudは、HIKKYだけではなく、様々な企業様の独自メタバース空間の構築にもご利用いただいています。
例えば、JR東日本様の「Virtual AKIBA World」。
例えば、NTTコノキュー様の「XR World」。
このように、誰もがメタバース空間を独自に持つことを可能にし、MyVketをはじめとする様々なメタバースがオープンに構築されていくエコシステム、それを実現可能としているのが、メタバース開発エンジン「Vket Cloud」です。
VketCloudは、今この瞬間も様々な機能開発を進めています。先日公開した大人数での同時接続や、動的ローディングの仕組みなども、「オープンワールドにおける大人数での体験やコミュニケーション」が可能なオープンメタバース、この実現に向けた一端を担っています。
目指しているのは、誰もがメタバース空間を持ち、遍く人々が自由に行き交い、自由にコンテンツを展開していける、開かれた世界。
Webとメタバースの境界をなくし、シームレスにネットワークで繋がれた空間同士が、あたかも1つの巨大な世界のように広がる「オープンメタバース」。
これを誰もが手にし、誰もがアクセスできるようにするため、
開発を進めてきたVketCloudは――
2023年4月20日、正式一般提供を開始します。
Vket Cloud一般提供開始でできるようになること
<無料で使用可能>
Vket Cloudは、引き続きどなたでも無料で使えます。
もちろん、無料だからと言って、クリエイティブに関する機能を制限したりはしません。美しいパーティクルや、ギミック、C#ライクな独自スクリプトを用いてミニゲームもつくることができます。
そして、ワールドはいくつも作ることができるようになります。あなたの想像力を発揮して、ぜひオリジナルのWebメタバースを制作してみてください。
<商用利用OK >
制作したワールドは、SNSのリンクを貼ったり、自分のつくった3Dモデルを置き、外部の販売サイトに誘導することも可能です。
企業であれば、自社のホームページと同様に写真や資料を置き、メタバース内に訪れた人に見せながら会話することもできます。
<ChatGPTと連携!!>
今話題のChatGPTとの連携機能を実験的に導入!Vket Cloud で制作したワールド内に、ChatGPTによるテキストチャットでコミュニケーションがとれるAIキャラクターを設置できるようになります。
例えば、近い将来、AIを組み込むことで、考え事や情報収集の手間から解放されるでしょう。バーチャル空間のファッションやイベントに特化したAIアシスタントに「今日はどのようなイベントに行こうか」「どんなアバターで行こうか」といったことをアシストしてもらうことができます。
AIキャラクターをキャストとしたお店を開くこともできるかもしれません。AIが接客してくれるお店はどんな体験になるでしょう?(”接待”かもしれませんね)
または、あなたの代わりにAIがメタバース空間で生活してくれるかもしれません。あなたが居ない間にも、実質的に"あなた"はそこに居続ける……そこで何が起こるでしょうか?
他にも、自分好みの世界観を学習したAIにより、NPCを自動生成してもらうこともできるかもしれません。ワールド制作にも一層の深みを出せるはずです。
まずはワールド製作者の指示に応じて学習するAIと、発話システムを実装していく予定です。ご期待ください。
<制作者専用のオリジナルWebサイトを持てる>
Vket Cloudでワールドを制作すると、制作したワールドが掲載されたWebサイトをつくることができます。かつてのブログやホームページのように、あなたの制作したワールドが一覧になったWebサイトは、ポートフォリオや活動の宣伝となり、URLを共有するだけで拡散することができます。
<My Vketと連携、ワールド一覧を用意 >
Vket Cloudで作られたワールドは、My Vket内にも一覧で表示されます。オリジナルWebサイト以外からも、My Vketの利用者があなたのワールドにふらりと立ち寄ってくれるかもしれません。
偶然の出会いが創出されるワクワクこそ、メタバースの醍醐味です。ぜひみなさまに感じていただければ幸いです。
。。。。
メタバースの世界では、様々なクリエイターやイベンターが活躍し、日々新たなクリエイティブが生まれ、経済も生まれ続けています。
しかし、メタバースという新たなテクノロジーを前に、興味があっても専門的な知識や文化への馴染みがなくチャレンジすることを悩んでいる方もいると思います。そんな方々にもVket Cloudをぜひ使用していただきたいです。
Vket Cloudで皆様のクリエイティビティを大いに発揮していただき、一人でも多くのクリエイターが増え、クリエイターの価値がより上がることを目指しています。
さらにHIKKYがやることとして……
誰もがいつでも手軽に行ける「メタバースの街」をつくります。
URLをクリックするだけで、スマホ等どんなデバイスからもアクセス可能な、あらゆる人々が集う「メタバースの街」。
毎週どこかでイベントが開催されたり、
AIが店員の、3D商品もリアルの商品も購入できるようなお店があったり、
誰でも出勤できるメタバース内のノマドオフィスがあったり、
メタバース内の相棒となるペットを飼えたり……
メタバースで「遊ぶ」「交流する」「買い物する」「働く」「暮らす」ことができる新しいカタチの街を創ります。
経済活動が生まれれば、この街にも当然置かれるであろう広告。
でも、ただの広告では面白くありません。
従来のような単に眺めるだけの広告ではなく、触れたり、会話をしたり、広告そのものを新しいコンテンツ、街を彩るオブジェクトとして再定義し、新しくて面白い体験を生み出そうと思います。
実はこの街、既にその一部は、みなさんに少しだけお見せしていました。
お気づきでしたか? それが――
「Vket2023 Summer」ブラウザ会場、テクノカインド・イマネジアです。今回のWebブラウザ会場は、この「メタバースの街」での開催となります。
元々、この2つはメタバースの街として計画され、着々と開発が進められてきていました。今回のWebブラウザ会場では、この街がみなさまの出展作品が並ぶ舞台となります。
仮想空間の街に祭りがやってきて、様々なクリエイターの作品が立ち並ぶ。
どうでしょうか、ワクワクしてきませんか?
この街は、Vket2023 Summerの開催に先んじて、順次公開されていく予定です。どんな体験が待っているのか、ぜひご期待ください。
バーチャルの世界に職業をさらに生み出す
メタバースに訪れる人が増えることで、バーチャル空間の経済圏はより発展していくでしょう。
その中で、「バーチャル空間で何かをする・できる」という能力・スキル・経験は、今まさにバーチャル空間で生活している私達が想像するよりも、もっともっと価値があることなのかもしれないと思うことがあります。
かつてスマホが普及した時に「アプリを作る職業」が生まれたように、
YouTubeが普及して「動画で何かをする人」が職業となったように、
バーチャル空間で誰もが時間を過ごすようになった時には「バーチャル空間で◯◯をする職業」が無数に生まれ、メタバースで生活を営むことができるようになるでしょう。
そんな未来を実現するために立ち上げたのが、バーチャル空間専門のスキルマーケット「VATAR」です。
VATARは、第一弾として「アバター改変」に焦点を当てて展開していきます。しかしゆくゆくは、今はまだ職業にはなりきっていない他分野でも、多くのクリエイターやイベンター、パフォーマーが、"職業"として成り立つようにしたいと考えています。
現在そのための試行錯誤を始めています。
私達は、メタバースで生きていくという1つの選択肢を増やします。
HIKKYは、2023年度内にこれらを全て実行します
HIKKYは、これらを2023年度内に実施し、オープンメタバースの基盤をさらに広めていきます。
そしてメタバースを誰にとっても身近なものにします。
インターネットは昔は限られた人だけが使える高等なデジタルネットワークでした。しかし今では誰もがスマホを持ち、いつでもネットで情報を拾い、SNSで発信したり、アプリを作ったりすることまでできるようになりました。それと同じ流れをHIKKYはメタバースで実践します。
もちろん、バーチャルのクオリティにもこだわり続け、昔からのユーザーがもっと深く楽しめる体験もお約束します。5年前からバーチャル領域に取り組み続けている、私達自身のこだわりでもあるからです。
リアルに存在するコンテンツやIPとのコラボレーションも加速させ、リアルとメタバースが融合したより豊かな世界をつくっていきます。リアルもバーチャルも、等しく面白い世界であってほしいからです。
これは、バーチャル世界のカルチャーに詳しいメンバー、現実世界でのビジネスに長けたメンバー、そのどちらも兼ね備えて一丸となって向かっていけるHIKKYだからこそできうることだと信じています。
そして何より、私達の想いに少しでもワクワクしてくれたなら。
あなたもまた、この世界を作っていく"重要な登場人物"に他なりません。
私達は5年前、あなたと同じように想いを抱き、そして走り始め、今も走り続けています。
そう、スタート地点は全く同じなのです。想いこそが重要です。
まずは 4月20日。新たなスタートラインを、一緒に迎えませんか?
あなたの合流をお待ちしています。
役員コメント
CVO 動く城のフィオ
2018年にこの先の人生はバーチャル空間でアバターをまとって生きていくことを決意してから、早くも5年が経ちました。ニートから始めた「バーチャルで生きていく」は、時流と仲間に恵まれ、今も続けることが出来ています。バーチャル黎明期だった頃と比較すると、現在はより「バーチャルで生きていく」が実現しやすい世の中になったと感じています。
HIKKYの強みは、私たち自身がバーチャル空間の現場で生きるエンドユーザーそのものであること。そして、バーチャルで起きていることを今はまだそこにいない人々にも理解できる言葉や表現で伝えることです。これは、VRChatで遊び倒しながらイベントを企画して「ここで生きていくのだ!」と叫んでいた私フィオと、バーチャル空間とそこに生きる人々が持つポテンシャルに着目してビジネス面で先導しVketを商業の軌道に載せた舟越社長の関係性に似ています。
バーチャル空間の文化や生活を深く深く掘り下げて発明して、質を高めていく。同時に、バーチャル空間の可能性と潜在能力を、それをまだ知らない人に伝えていく。
縦に深めて、横に広げて。
ただ深めるだけでは続かないし、闇雲に広めるだけでは独自の文化を守れない。より豊かなバーチャル世界の実現を目指すにあたり、大切にしたい視点です。
5年前よりも今の方が、去年よりも来年の方が、昨日よりも明日の方が、
「バーチャルで生きている」実感があるね、と思える未来を作っていきたいと思います。
CEO 舟越 靖
ぼくの人生を魅了してきたものの集大成がバーチャル、そしてHIKKYです。アニメやファンタジー映画に出てくるような、それでいて普段の暮らしの一部でもあるバーチャル世界で、ぼくたちは今こうして出会い、触れ合い、働き、生きています。なんだか夢みたいな話ですね。
バーチャルで生きる当事者の皆と出会ったときに、これまでの常識は覆ると感じました。ただ集まり楽しみ遊んだりしているシーンの全てがイノベーションに通じるものだと確信したんです。そこに少しビジネス的な視点を加えるだけで、他にはない社会的なインパクトを与えるほどの事例となり、経済的な価値にもなったことは記憶に新しいことでしょう。たちどころに世間へ広がったバーチャル・メタバースですが、これからの未来は一体どうなっていくのでしょうか。
HIKKYが目指すのは、最新テクノロジーの開発そのものではなく、あるものは全て活用しまくり、無ければ自ら創り、妄想を実現し続けるスタイルの確立です。近年AI、ChatGPTが登場して激震が走っていますが、社員たちは既にこれらを普段使いしながら、自分たちのサービスに組み込んでいってます。未知なる創造物が世に出ていく過程を見ながら、5年前のあの時を思い出して気持ちは昂ぶるばかりです。
ぼく個人としては、人が工夫して何かを生み出す過程や完成した瞬間の"輝き”みたいなものに触れていられることをご褒美に、今後もがんばっていきたいと思っています。会社や組織に国境も超えて、気の合う人たちと共に、これからもずっと、創り続けていきたいと思います!