Vketアンバサダー紹介cleaさん
2022年よりVketを応援し、ユーザーと運営をつなぐ『Vketアンバサダー』
この記事ではそんなアンバサダーの普段の活動やこだわりなどを紹介していきます!
第5回目は「clea」さんにお話しを伺いました!
――cleaさんの活動内容を教えてください。
主にリアルタイム翻訳字幕ツール「ゆかりねっとコネクター」の公式ガイドと言う立場で、海外の方や何らかの助けが必要な方にコンテンツを届けるという取り組みをやっています。
また、字幕を使いつつ、バーチャルスタッフやアバターワーク等をさせてもらっています。
あとVTuberとしてのゲーム配信ですね。
――cleaさんって活動が字幕が必要な人に向けての物が多く、社会福祉にも寄っているイメージがあるんですがやはり意識されているのですか?
やっぱりそこら辺は意識していて、本来僕ってVtuber始めた時には字幕って使ってなかったんです。
何で字幕を使い始めたかと言うと、本来僕はゲーム配信するのが好きなんですよ。
格闘ゲームとかFPSとか、そういう同じゲームをしてたら言語はわからなくても「今、負けてるんだな。」とか「勝ちそう!」とか「今、すごい接戦をしてるんだな。」
ぐらいは見てたらわかるんですけど、同時に僕とお話ししてみたいというプレイヤーも結構いたりとかして。
使ってたチャットツールとかでコメントが来て、当時はDeepLとかもなかったのでつたない英語ながらも翻訳を使用して返事をしたんですね。
向こうも英語で返せるんですけどあえて日本語でチャットをしてくれて、お互いに自分の言語を喋ればいいのに相手の国と言うか言語に合わせたくて。
最終的に海外のプレーヤーのお友達から
『あなたとお話できてよかったとこれからも活動応援してます』
って日本語とそれだけ英語でも言われたんです。
そういう体験をしてるうちに海外の方とコミュニケーションするのって楽しいという気持ちが続いて、もっとコミュニケーションをしたいけどどうしたらよいかなという所がゆかりねっとコネクターとの出会いのきっかけになりました。
――ゆかりネットコネクターも使い始めはどのような物だったのでしょうか?
ゆかりねっとコネクターも最初は今のような精度ではなく、
DeepL翻訳を使えるわけでもなかったので、Google翻訳を使いながらかつ表示するスピードとかもめちゃくちゃ遅かったんですよ。
文字が詰まったりとか。
当時は海外の人も見に来てくれたんですけど「字幕使ってるけど読めないし意味わかんないし、ない方がいいんじゃないの?」って言われたりあんまり受けはよくなかったです。
でも僕は字幕は絶対伸びるというか、どこかに需要があると思って使い続けたんです。
そうやってしばらく使っていると僕の放送に耳にハンデのある方がいらっしゃって。
普通にコメントもされてたので僕は最初全然知らなかったんですけど、雑談か何かの配信の時にコメントでカミングアウトしてくれて…
なんでカミングアウトしてくれたかと言うとその方夫婦でスマホから放送を見てくれていたんですが、字幕が小さくて読みづらかったらしくて「字幕を大きくしてほしい」って言ってくださって。
それから慌てて自分のスマホで放送見てみたら、本当に字幕が小さくて見れたもんじゃないなって思って調整しました。
そういう風にリスナーやリスナーの方から教えてもらった福祉団体と一緒に活動したり、実際耳栓をして生活をしてみたりするうちに文字の力や重要性、そういうのが必要な人たちの観点を気づくようになって福祉の観点で頑張ってみようって考えるようになりました。
――なるほど、僕は勝手にゆかりネットコネクターの普及がメインのご活動だと思っていたんですけど、福祉関係の方がメインなんですね。
皆に字幕のコミュニケーションを楽しんで欲しいていうのはメインなんですけど、うつ病とか声にコンプレックスある方とか、色々なものを抱えてらっしゃる方たちが字幕コミュニケーションすることにより、利用者の幅が広がって特化した何かが生まれると思うんです。
誰かは助かる、そういうのを目指して福祉に力を入れています。
福祉に力を入れている理由はもう一個あって、僕もうつ病で外にも出れなかったし、
ずっと家の中に居た引きこもりだった時期を経験しています。
あと今は喋れるようになりましたけど吃音もあって、いわゆるその内面的なものもそうなんですけど、中心性脈絡性網膜って言うストレスで目の裏の血管に水が溜まって死角ができる病気も持ってるんですね。
自分がそうなので、僕はそっち側に寄り添える、それでこの分野を伸ばしていければ誰かが研究したり発明をして誰かが助かって、その上でVTuberとして大成すればそれはそれでいいなと思ってます。
最後には自伝書を書いてか引退できればな、とか思っていたりますね。
あ、もちろんまだまだ辞める気は一切ないですよ。
――個人の活動目標と言うよりもっと大きな目標ですね。
――福祉については色々伺ったのですが、そもそもVtuberを始めた切っ掛けって何でしょうか?
さっき言ったうつ病に伏している時に、本当にもうパソコンもつけなかったし、テレビもつけなくて、もうドアも窓も閉めっきりだし部屋も真っ暗だったんです。
そんな時にたまたまパソコンつけて、たまたま見たのが、キズナアイさんだったんですね。
それを見てなんか面白そうという興味をもってVtuberを始めました。
始めたら段々気力が湧いて、
外にも出られるようになって家にいるのが退屈になりましたね。
――cleaさんが活動の上で気を付けていることは何でしょうか?
色々な人が見ているのでSNS上でネガティブな発言はしないように気を付けています。やっぱりアンバサダーであるとかそういうアバターワークとか、
そういうバーチャルスタッフに関して、それなりな経験者として見られてるわけなので動き方にも気を付けています。
他には話を盛らないことです。
エンタメとして盛ることはお客さんが楽しんでくれるなら悪い事ではないと思うんですけど、それ以外では盛らないように気を付けています。
演技をして無理をするか失敗するから自分に素直にいようってことです。
あと同志、字幕を使っている方々ですね。
それぞれの理由があって字幕を使ってらっしゃると思うんですけど、そういう方ってポツポツ結構点在しちゃってるから、それに目を向けてまとめようかとそういうのを意識しています。
――一緒に活動しているコミュニティや団体についてちょっと教えてください。
ゆかりねっとコネクターのコミュニティですね。
コミュニティ自体はDiscordに初心者から公式ガイドまで約1000人くらい入ってくださっているんですけどそこで様々な方が字幕の見せ方を検討して、例えばカードゲームされてる方がカード名などのキーワードを言うことにより、配信にカードを表示させるという。
そういう面白い機能が出たらどんどんリクエストしてエンタメとして使われやすいようにしていっています。
最近で言うとコメントを返してくれるようなAIアシスタント機能などが追加されました。
こういう機能があると、私はもっと輝ける、私はもっと面白いことができるという意見交換して、ゆかりねっとコネクターっていうのは皆さんのおかげでエンタメに特化した字幕ツールとなってるんです。
――cleaさんが将来やりたいことはありますか?
字幕と言うのは今後映画館など色々なところでスタンダードになると
思うんですけど、
そういうのを前提にもっと海外の方ともおしゃべりできたらいいなと
思っています。
さっきもお話にありましたが、やっぱりうつ病ですとか引きこもりの方も
そうですし、
何らかの事情でまだうまく社会に溶け込めない方の受け皿のような存在になれたらいいなって思っています。
――なるほど、本日はありがとうございました。