【徹底解説】VketRealの軌跡と未来:過去から見えてくる魅力
皆様はじめまして!外部ライターのI(アイ)と申します!
突然ですが、あなたは「バーチャルマーケット」という言葉を聞いたことがありますか?
デジタル的なイメージを抱かれた方は、それが現実世界のイベントとして展開された「VketReal」についてはご存知でしょうか?
VR対応オンラインSNS「VRChat」のイベントである「バーチャルマーケット(以下Vket)」。それをベースに現実世界へとイベントが飛び出した「Vket Real」は2024年12月21日と22日の2日間にわたって開催されます。
元々は接点のなかった仮想空間上での交流サービスであるVRChatと、その仮想空間上で利用できる製品を展示するバーチャルマーケット。これと現実世界とは、これまで接点のない領域でした。
しかし2023年夏からバーチャルマーケットの要素を現実に持ち込む様な、バーチャルの姿のままリアルに飛び出す!というビジョンを実現するため、VketRealというイベントが立ち上がりました。
この記事では私Iが、そもそも根底にあるVketとはなんなのかという解説を挟みながら、過去のVket Realを振り返っていきます。VketRealのイベントに参加したことはありますか?もしまだなら、この記事を読んで次回の開催にぜひ参加してみてください!
Vketとは何か?仮想世界のバーチャルマーケットの歴史を解説!
Vketというものをはじめて見る方は何やらよく分からないものかと思われますが、これはイベント名の略称となります。
VRChatというオンライン対応のコミュニケーションサービスがあり、そのサービス内で利用する身体(アバター)や、世界(ワールド)で使える様々なものを展示し販売を促進するバーチャルマーケットというイベントが2018年8月26日に開催されました。
バーチャルマーケットは当初、VRChat内で利用できるコンテンツの展示会としてVRChat内で始まった小さな展示会でしたが、その後、規模を拡大。企業や団体との連携を深めることで、一大イベントへと成長していきました。スタートしましたが、次第に規模を拡大し、企業や団体とのコラボレーションを行うようになりました。
回を重ねるにつれ、よりエモーショナルな演出や各種組織との積極的なタイアップを行い「VRChatにあの企業が関心を示しているのか」といった声が内外から聞かれるほどに成長を果たしました。
現在では世界各国、日本各地などのリアルの場所を仮想空間上で再現しながら、定期的な開催を行っています。
その過程で同イベントを指した略称として生まれたのが「Vket」という言葉です。
Vketはこれまで2024年の「Vket 2024 Summer」まで11回の開催を重ね、そのたびに多くのユーザーが会場を巡る盛況ぶりを見せています。
そしてこのオンライン上のイベントであるVketを現実でも開催しようという試みでスタートしたのが、今冬も開催予定の「Vket Real」です!
Vket2024 Winter公式HP
https://event.vket.com/
秋葉原がバーチャルの中心地に:VketReal初開催の記録
記念すべき第一回のVket Realは「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」と題され、2023年7月29〜30日の2日間、秋葉原の導線ど真ん中とも言えるベルサール秋葉原にて開催されました。
この時期、日本においてはVR系コンテンツはある程度あることは知られていましたが、Meta Quest3の発表こそあれまだまだ知名度は低いものでした。
秋葉原の交差点中央、ベルサール秋葉原に現れたポップでキュートな看板。『Virtual Market 2023 Real in AKIBA』と描かれた入口は、多くの注目を集めました。
秋葉原の町中ではイベントを盛り上げるためのテーマソングが流れるトラックが走り、路上に面したところでは現実世界と仮想空間上のユーザーが交流できるコンテンツが展開。
さらに同ビル内地下フロアではライブ会場が設営され、あわせてユーザーとの交流スペースも用意されるといった本格的なイベントとなりました。
主催企業である株式会社HIKKYは大画面のモニターの中にVR空間を映し出した「AVATAR MEETS(アバターミーツ)」というコンテンツを中心に、現実世界のユーザーが仮想空間上のプレイヤーと交流できるようなコンテンツを設置。多くの参加者が列を作りました。
他にも会場内にはJRAから提供されたリアル感溢れる馬のモデルも登場し、騎乗するユーザーで長蛇の列が出来るほどとなったのは印象的でした。
会場内のコンテンツの濃密さと多さは、秋葉原を歩く人々が立ち止まり、写真を撮ったり、イベントブースに足を運んだりする姿があちこちで見られるほどの集客効果をもたらすことに。
VRChatを知っているユーザー同士が待ち合わせて会話を繰り広げる一方で、おそらくは初見である海外の観光客の方がスマートフォンを片手に次々と写真を撮りまくるという観光地のような光景が繰り広げられ、大盛況の2日間となりました。
秋葉原での成功を受け、次なる挑戦の舞台は、若者文化の中心地である渋谷と原宿へと移りました。ここでは、さらに進化したリアル×バーチャルの取り組みが展開されます。
開催レポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000296.000034617.html
渋谷と原宿での新たな挑戦:VketRealの未来形
2023年12月16日〜17日の2日間に渡って開催された第2回のバーチャルマーケットは「バーチャルマーケット2023リアルinシブハラ」。聞き慣れない略称に驚かれた方もいるかもしれませんが、これは渋谷と原宿の二地域を指します。
2023年冬に開催されたバーチャルマーケット2023 Winterでは、渋谷と原宿を接続した様な展示会場がVRChat上に設けられ、各企業がそこに出展を行っていました。
それとリンクする様に、現実世界の原宿や渋谷のコラボ先の店舗や施設を、今回のイベントのための会場として利用したのが大きな特徴です。
今回主催企業の株式会社HIKKYは前回展開したアバターミーツをSHIBUYA 109に展示。渋谷の大通りに多くの人が列を作る盛り上がりとなりました。
別の場所ではアンノン原宿のクリエイター交流エリアに「マルチリンガルインターナショナルVketちゃん1号」という、多言語対応で音声対話をしてくれるシステムを搭載した機器を設置。こちらも多くのユーザーが興味を持って語りかけたり、立体的に見えるVketちゃん1号に手を伸ばして驚いたりと、様々な反応が見られました。
各企業の取り組み以外にも、現実と仮想空間上の会場を繋ぐ接点となる場所は原宿から渋谷に至るまであちこちで見られました。名所であるキャット・ストリートはリアルで歩けますが、バーチャル空間でも再現。Vket会場の終点である渋谷のShibuya109に設けられた舞台上ではリアルでイベントが行われ、冬の寒さを吹き飛ばす大盛りあがり。
Shibuya Sakura Stageでは大規模なサイネージやステージイベント、協賛企業のブースなどがあり、こちらでもイベントが始終盛り上がり続けていました。
「Vketで歩いた道が現実世界にあり、現実世界で見て触れた建物や企業がVketに存在する」という、バーチャルとリアルをかけ合わせたイベントは多くの人の目に留まる事となりました。
開催レポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000330.000034617.html
夏祭り×バーチャルVket神輿が繋ぐ世界
例年以上の盛夏となった2024年8月3日〜4日の2日間、夏を彩るイベントとして「VketReal 2024 Summer」がスタート。
今までと違い、この回の会場はなんと三箇所。東京・秋葉原にある「ベルサール秋葉原」と「TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原」と渋谷の「Shibuya Sakura Stage」、そして関西は大阪・難波の「難波御堂筋ホール」と様々な場所での同時開催となりました。
今回のイベントのテーマは『バーチャル↔リアルの次世代夏祭り』。その名の通り各種会場では紅白の垂れ幕やお神輿、提灯に屋台の様なブースといったお祭り感を出す要素が目白押し。
さらにこの2024年夏のイベントではVketの開催プラットフォームであるVRChatの公式ブースもお目見えし、バーチャルとリアルの双方で両企業が協力し合うという光景が実現しました。
今回も株式会社HIKKYは主催企業として様々な取り組みを行いましたが、その中でも注目を浴びたのが秋葉原会場で夏祭りをイメージするがごとく出現した「Vket神輿」。お神輿の中央部に設置された画面にはメタバースプラットフォーム「Resonite」のユーザーたちが集う会場が投影され、現実とバーチャルの双方向でお神輿を担ぐという前代未聞の取り組みを開催。
神輿を担ぐ面々を見かけた通りがかりの人々も、派手な紅白の垂れ幕がひらめく会場に次々と吸い寄せられていき、結果として人が人を呼ぶ流れが絶えず続いていました。
東京会場はこれまでのイベント以上に参加者が詰めかけることとなりましたが、関西会場も負けてはいない人の入りとなったようで、会場では入場制限がかかるほどのにぎわいを見せるほどに。
東西共々多くのユーザーや観光客たちが詰めかけ、暑い夏をさらに熱くする熱気を発する2日間となりました。
開催レポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000389.000034617.html
舞台は2024年冬のVket Real 2024 Winterへ
そして今年2024年の冬、12月21日と22日の2日間に渡って池袋サンシャインシティ 文化会館ビルにて「Vket Real 2024 Winter」が開催されます。
「バーチャル⇄リアルの探索祭!〜無限にひろがる未知の世界へDive!~」と銘打たれた今回のイベントは、果たしてどのような思い出を残してくれるのでしょうか?
私も過去3回VketRealを訪れましたが、次がどうなるか予想がつかないコンテンツの意外性に毎度驚かされるばかりです。
この記事を読んで興味を持った方は、次回の『VketReal 2024 Winter』にぜひ足を運んでみてください!公式サイトで詳細を確認して、新しい体験を楽しみましょう。
VketReal 2024 Winter公式HP
https://event.vket.com/2024Winter/real