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仮想世界のお祭りがリアルな秋葉原にやってきた!「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」レポート①

2023年7月29日と30日の2日間、東京・秋葉原のベルサール秋葉原でリアルイベント「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」が開催されました。2018年に誕生した世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」ですが、その10回目の開催を記念してバーチャルとリアルが溶け合い双方が楽しくなるような世界を目指して実施されることが決定したのがこのイベントです。

その初日の7月29日はかなりの炎天下となりましたが、イベント会場のベルサール秋葉原には多くの人が詰めかけていました。


イベント初日に超満員の中行われた開会式!

7月29日と30日の両日とも多数のブース出展に加えて、ステージイベントも開催されていました。その初日の10時35分から行われたのがオープニングイベントの「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ開会式」です。

こちらはHIKKYから、MCを務めた大河原あゆみ、「バーチャルマーケット2023」の企画・立案から携わっているCOO/CQOのさわえみか、「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」プロデューサーの鈴木南名子が登壇。それに加えて、バーチャル世界から飛び出してきたVketちゃん1号もステージ上に姿を見せ、大いに盛り上がっていました。

▲写真左から大河原あゆみ、Vketちゃん1号、鈴木南名子、さわえみか。
▲想像以上にインパクトがあったリアルなVket号ちゃん。

また、たまたまステージ近くにいたHIKKY CEOの舟越靖が急遽ステージに登壇。大勢の人たちが会場に詰めかけていることにかなりご機嫌な様子で、「秋ハブで俺に会ったらおごります!」と宣言し、こちらも会場から拍手喝采が沸き起こっていました。

▲急遽ステージに呼ばれたHIKKY CEOの舟越靖。

一方、さわえと鈴木からは、今回のイベント開催に向けて以下のようにコメント。それぞれの意気込みを語っていました。

さわえみか:2018年から、自宅に引きこもることに定評のある仲間たちと一緒に、バーチャル空間でいろいろとやってきました。今回はリアルだけど、バーチャルとリアルを巻き込んでやっていきます!

鈴木南名子:初期からいるメンバーになりますが、最初の頃はVRがこんな風になるなんて思っていませんでした。回を増すごとに関わる人が増えていき、思い出も増えていきました。回を増すごとに伝説も増えていると思っています。今日ここにいるみんなは、伝説になって帰るのでよろしくお願いします!

まさにバーチャルとリアルが融合したお祭りイベント!

今回の「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」は、大きく分けてベルサール秋葉原の1FエリアとB1Fエリアの2ヵ所でのスペースを使用して行われました。1Fエリアは「バーチャルマーケット」や「メタバース」、あるいはこれまでVRを体験したことがない一般の人でも楽しめるようなコンテンツが取り揃えられていました。

こちらでは、そこからいくつかのブースをピックアップしてご紹介していきます!

まずは「AVATAR MEETS(アバターミーツ)」から。こちらは、VRゴーグルなど特別なヘッドマウントディスプレイを装着することなく、最大6人同時にメタバースの世界に入ることができるコンテンツとなっていました。

特別なマーカーを付けることで動きも取り込むことができ、リアルな世界とバーチャル空間でアバター同士のコミュニケーションが体験できるというのが売りです。

このコンテンツに限った話ではありませんが、今回の「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」というイベント全体を通して感じたのは、「バーチャルマーケット」の参加者同様に日本人のみならずかなり海外の人が会場に訪れてブースを体験したり、あるいはその場から生中継を行っているような姿を見かけることが多かったということです。まさにバーチャルとリアルの境界のみならず、国境をも越え得て多くの人が集まったイベントであったといえるでしょう。

1Fエリアの中でも目立つ位置に設置されていたのが「VRショットBAR “シーサイド~Seaside~”」です。こちらは、「BAR」と名付けられていることからもわかるように、視覚や嗅覚とも連動した新たなメタバース体験ができるコンテンツが用意されていました。

ドリンクやフードは裸眼でも立体的に見えるだけではなく、その匂いまで体験することができます。残念ながら実際に食べることまでは出来ませんが……さらなる未来ではそれも実現可能になるのかも!? と期待しちゃいますよね!!

同じブース内では、バーチャル内とリアル会場側で水鉄砲を使ったバトルも楽しめるようになっており、こちらもこれまでになかったようなコンテンツとなっていました。

また、今回のイベントではARアプリの『ARTANA』を利用したARスタンプラリーも実施。指定されたポイントを3ヵ所以上回った人に、VketRealオリジナルドリンク缶BARKのプレゼントも行われていました。色違いも用意されており、できれば全部集めたくなっちゃいますね!

会場内取材中、少し驚かされたのが山葵音楽学校プロジェクトのバーチャルアバターロボットです。こちらはリモコンで自走するモニターのようなもので、VTuber自身がロボットを操りながら、目の前にいる人と会話も出来ちゃうというもの。「突然何か得体の知らないものが動いてきたぞ……!?」といった感じで会場内に出現したため、多くの注目を集めていたようです。また、このバーチャルアバターロボットを介して実際にVTuberと会話を楽しんでいる様子もいくつか見られました。

この「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ開会式」では、ブースのみならず、キービジュアルの前で記念撮影ができるフォトスポットや、様々なオリジナルグッズが購入できる物販ブースなども用意されていました。

こちらの写真はオープン直前の人がいないタイミングで撮影したものですが、お昼過ぎには多くの人で賑わっていました。

「バーチャルマーケット2023Summer」の出展企業がリアルにも進出!

ベルサール秋葉原の1Fエリアには、バーチャル側で展開されていた「バーチャルマーケット2023Summer」にも出展している「カンパニーエリア」が用意されており、「バーチャルマーケット」内のコンテンツがリアルでも体験できたり、あるいはリアル会場ならではの取り組みなども行われていました。

まず驚かされたのが、日本中央競馬会(JRA)のブースです。こちらでは、巨大な馬ロボットに乗り記念撮影が行えるようになっていました。しかもこの馬、ロボット制御なのか顔が動くというギミックも盛り込まれていました。そのすぐ横では、「バーチャルマーケット」内のコンテンツで、競走馬に乗って中山競馬場のターフを駆け回るという体験も行えるようになっていました。

HIKKYのブースでは、巨大なガチャを設置。ARスタンプラリーでも配られていたVketRealオリジナルドリンク缶BARKやピンバッジがプレゼントされていました。また、ChetGPTと連携したVketちゃんと会話が楽しめる「おしゃべりVketちゃん1号」も登場。こちらも多くの人が興味津々で会話を楽しんでいました。

「バーチャルマーケット」内では、巨大なマグロが印象的なブースを展開していた静岡県焼津市は、バーチャルではなくリアルに食べることができる缶詰の販売が行われていました。ちなみに700円ほどで売られており、スーパーなどで購入するよりも少しお得な値段で購入できるようになっていました。

「バーチャルマーケット」とは切っても切り離せない関係……といっても過言ではないのが、東京マルイです。同社のブースでは、最新のエアガンなどが展示されており、実際に手に取ってその感触を体験することができるようになっていました。

ちなみに「バーチャルマーケット」内の同社のブースでは、得点を競うことができる「シューティングレンジ」が用意されていましたが、そちらと同じエアガンも展示されていました。実際にこれらのエアガンを手にしみると、想像以上にずっしりとした重量感があることに驚かされます。

また、ガチャガチャ動かすあの感覚が、男の子を惹きつける何か不思議な魅力を持っていることに気付かされました!

九州旅客鉄道のブースでは、「バーチャルマーケット2023Summer」内のパラリアル福岡で展開されていたバーチャル博多駅が体験出来るようになっていました。また、JR九州のWebブラウザ会場内にあるコラボポスターをスクショしてスタッフに見せることで、JR九州×あかがみんの限定ステッカーがプレゼントされるという企画も実施されていました。

さらに、観光地でよく見かけるような顔抜きのパネルも設置されており、こちらもちょっとしたフォトスポットとなっていました。

▲会場外ではノベルティも配布されていました。

1Fエリアの少し変わったポイントとしては、来場者がメッセージが書き込めるボードも設置。こちらも多くの人が書き込んでいたということもあり、ほぼスキマもなくギッシリとアツイメッセージが書き込まれていました。


少しだけディープな世界が広がるB1Fエリア

ベルサール秋葉原の1Fエリアが一般人にもウケるライトサイドとするならば、B1Fに設置されていたのがよりディープな世界が楽しめるエリアとなっていました。

こちらでは、リアルとバーチャルの両方で活躍する次世代クリエイターの「パラリアルクリエイターエリア」と、「バーチャルマーケット」発足時からともにコミュニティを盛り上げて生きた「バーチャルコミュニティエリア」が出展しており、それぞれの活動の報告などを行っていました。

ここでは「パラリアルクリエイターエリア」の中から、特に目に付いたブースをご紹介します!

▲「パラリアルクリエイターエリア」と「バーチャルコミュニティエリア」の入場は入れ替え制になっており、長い行列が出来ていました。

プロのバルーンアーティストでもある、VTuberの卵塚ウウ氏の「uu balloon atelier[ウウ バルーン アトリエ]」。こちらでは、目の前で自分のアバターをバルーンアートにしてくれるというパフォーマンスを披露。元々3Dキャラクターだったものが、より可愛くデフォルメされたような感じに見え、かなり感心させられました。

バーチャル世界でもリアルでも同じアイテムを作って販売しているのが、「XENOGRAPH / ゼノグラフ」です。今回見たのはリアルなアイテムだけでしたが、いずれもクールはアクセサリーばかりで、かなりディテールにもこだわって作られているアイテムとなっていました。

リアルの世界でお気に入りのアイテムを見つけたときに、バーチャルでも同じものを身に付けたいと考えるのが人のサガ。その逆もしかりですが、それを実現してくれるのは嬉しいですね!

とにかく異質な雰囲気を醸し出していたのが、勇者技術研究所のブースです。こちらでは、「勇者ファイバリオン」というリアルサイズの変形ロボを展示。なんと、VRChatとロボット実機との連携することで、バーチャル側から会場内のロボットを操作できるといった実験が行われていました。

3D立体視デバイス体験会のブースでは、その名の通り『ELF-SR1』、『nubiaPad3D』、『Looking Glass Portrait』といった、裸眼立体視できる3種類の異なるデバイスを用意。それぞれを直に体験することが出来るようになっていました。

こうした裸眼立体視できるデバイスは、耳にしたことはあっても、同時に見比べる機会はそれほど多くありません。そうした意味でも、今回の展示はかなり貴重な機会になったのではないかと思います。

「バーチャルコミュニティエリア」で出展していたのが、お好み焼きレストラン「どんどん亭」のブースです。こちらでは、頭のかぶり物とはっぴを身につけて写真を撮ったユーザーに、キラキラシールをプレゼントするという企画が実施されていました。

というわけでかなり駆け足でご紹介してきましたが、もちろんこれ以外にも多数のコンテンツが出展されていました。また別の記事では、初日に行われたステージイベントのレポートも紹介していくので、そちらも合わせてチェックしてみてください!

バーチャルマーケット2023リアルinアキバ開催概要


イベント名:バーチャルマーケット2023リアルinアキバ                開催期間:2023年7月29日(土)~7月30日(日)
開催時間:10:00~19:00
会場:ベルサール秋葉原(東京都千代田区外神田3-12-8)
他、秋葉原の駅や街の店舗でもコラボコンテンツを実施
入場料:無料
公式サイト

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