【Vketプロデューサーレター】近未来の世界へ!フォールンエデン【第7回】
2023年12月2日~12月17日で開催されるバーチャルマーケット2023Winter。制作の状況とお届けする「Vketプロデューサーレター」も冬仕様で復活です。一般ワールドをいよいよ公開!
第7回は、サイバーな世界観の「フォールンエデン」です!
フォールンエデンは、バーチャルマーケットの一般クリエイター向けの出展会場として、独自の設定と物語を抱えて注目を浴びています。この特異な場所は、科学技術の発達した未来の時間軸に存在します。
コロニー・エデンと"Sins"
フォールンエデンの物語の舞台は、完全自立型統制AIである"Sins"によって運用される独立型コロニーである「エデン」です。エデンは、高性能な巨大3Dプリンターである「セフィロト」を使用して、住民たちがそれぞれ自分の望むものを生成し、それを享受できる場所として設計されました。
エデンが建造された目的は、人々の幸福を追求すること。セフィロトは、有機物から無機物までを自在に生成でき、住民たちは自分の理想的な生活環境を創り出し、その中で“幸福”な人生をおくるのです。
フォールンエデンの起源
フォールンエデンは、人類の最大幸福を目指し様々な研究を行っていた機関のプロジェクトのひとつ、「return to Eden」がその起源となっています。当時その覇を競い合っていた複数の企業が出資・協力し、「コロニー・エデン」として知られる楽園を建設しました。
コロニー・エデンでの人生
コロニー・エデンでの生活は、一般的な環境とは異なる仕組みを持っています。コロニーエデンの住民たちが接する「他人」は全て、コロニーエデンに住まう他の住民を元にした「コピー体」であり、3Dプリンターによって生成された環境の中で、これらの「コピー体」を相手に理想的な人間関係を構築し、生活しています。このシステムは、争いや幸福を妨げる問題を回避するために設計されました。ほとんどの住民は、その真実を知らぬままに幸福な人生を送るのです。
知恵の実
しかし、このような統制型AIによって“作られた幸福な人生”は、本当に人類にとっての“幸福”なのでしょうか?
外界との交流もなくなり、数世代にわたって独立稼働を続けたコロニーエデンの中で人類は、真の幸福をつかみ取ることができたのでしょうか?
その答えは、我々にははかりかねる難問です。
楽園に生る禁断の果実「知恵の実」を、彼らは手にすることができるのでしょうか……?
フォールンエデンは、このような設定をもとに展開されるバーチャルマーケット内のイベントの舞台として注目されています。コロニー・エデンの興味深い物語が、フォールンエデンの展示会を独自の魅力的な体験に昇華させています。