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【制作スタッフインタビュー】生まれ変わったMusicVket5への想い

大熱狂のうちに幕を閉じたVirtual Market2023Summer。その後夜祭的な空気感と、5回目という記念すべきタイミングでの開催となったMusicVket5。
ワールドを巡るだけでは語れない秘められた想いを、制作進行のちゃりおさんとVketCloud会場を担当したReriさんにお聞きしました。

制作進行を担当したちゃりおです。各種のスケジュール調整や、要件に対する具体的な実装案の策定をメインに行いました。

ーーMusicVket5の想いやこだわりを聞かせてください

従来のMusicVketのように音楽を能動的に聴きに行くだけではなく、クロスフェード試聴機で受動的に音楽を聴けるようにすることで、出展者と来場者が相互に影響しあってイベント全体の体験を作れるように気を配ってみました。

また、複数人でDigる(レコードショップなどで良い曲を探すこと)体験の楽しさを再現するためのシステムとして、クロスフェード試聴機は来場者全員が同じ音を聞けるようにして、気に入った楽曲はブースにマーキングをして、後からピックアップできるような仕組みを採用しました。
(マーキングはギターピックがブースの上に出るようになっています。これが本当のピックアップってねーー。)

また、一般出展者会場に設置されているiwaSyncのUIの設置場所も、実は結構考えています。あえて足元のエフェクターボードにUIを置くことで、第三者から見ても、本人の視界の動きも、実際のライブの準備をしているような姿勢になるようにしています。


演者側はライブ前の不安と興奮の混じったドキドキ感、観客側もライブが始まるという期待感を得られるようにという狙いを込めてみました。

注目して欲しい所は全部です。モデルもとんでもないクオリティですよね。

......が、それではあんまりにも欲張りな回答なので、あえて来場者の皆さん自身の環境に注目して頂いても面白いんじゃないかと思います。

今回のイベントでは音楽と人の出会いからJam(即興のセッション、または"お気に入り"を指す言葉でもあります)を作り出すことが、通底して意識されています。
Jamは同じ楽曲でもタイミングや人によって異なる体験が生まれる楽しさや、良くなるのも悪くなるのもある意味運任せな、ドキドキする側面を持っています。

誰と行くか、どんな聴き方をするか、予算はどれぐらいか、用意する飲み物は何にするかーー。
そういった、来場者の皆さん自身がどう楽しむかという在り方が、特別な"Jam"につながるのではないでしょうか。

ーーユーザーによるイベントが各種開催されていますが、制作側としてどのように見ていますか。率直な感想をお聞かせください!

我々が皆さんが楽しむきっかけを作れたことも、MusicVketでみなさんが新たな楽しみを作っていただけたことも、非常に嬉しいです。

MusicVket5のごく初期段階の構想で、MusicVket=MusVを漢字で「結(むすび)」と表記する案がありました。
ユーザーの皆さんがイベントをしてくださったり、新たな縁を結ぶきっかけとなれたのであれば、「結」としての役割を多少なりとも果たせたわけですから、大変光栄なことだと思います。

音楽好きが集まり、語らい、それぞれの想いを伝えあえるような場を提供し続けたいと思います。ようこそMusicVket5へ!


VketCloudディレクター(と一部コンテンツ実装)を担当した、Reri(れりちん)です。

ーーMusicVket5の想いやこだわりを聞かせてください

VketCloudでは特定のアプリケーションを用意する必要がなく、Webブラウザ上で、誰でもVketが楽しめます。

もともとVRChatをプラットフォームとして始まったイベントでしたが、Vketに行ってみたい!でもVR機器がない…。そんな人も多かったはずです。そのような方でも、MusicVket5を楽しみながら音楽に触れてもらうきっかけになればと思います。

VketCloud会場のエントランス

VketCloudの会場はアプリケーションのインストールは一切必要ありません!普段メタバースに疎い方でもワンクリックでMusicVket5の世界に遊びに行くことができます。
ぜひ、自分のおすすめの音楽に出会えたら周りのお友達にも共有してみてください!

ーーユーザーによるイベントが各種開催されていますが、制作側としてどのように見ていますか。率直な感想をお聞かせください!

ここでこんなイベントをやってくれたらうれしいな~と思いながら制作をすることもありますが、時々まさかなイベントをされる方々もいてびっくりすることも多いです。私もヘビーユーザーとしてすごく楽しませてもらっています!

ーー今後、MusicVketをこうしていきたい!という野望はありますか?

街中を歩いているとMusicVketの話題が聞こえてくるほどの認知。それを聞いてニヤニヤさせてください!ひとりで吟味するのもよし、みんなでワイワイ回るのもよし。皆さん思い思いのMusicVketを楽しんでください!


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