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【Virtual Market】Vket Quest会場の移植をしてみて:後編


最近DP七段になりました。DPほし10は魔境


hirhirヒルヒル13と申します。VketのQuest対応などを担当してます。
当記事では、前回に引き続き自分が関わったVket会場のさまざまなことをお話していきます。後編ではVket2022Summer・Winterについて語っていこうかなと。

前編はこちら!

(当記事では技術的なことにはあまり触れません。予めご了承ください。)

Vket2022Summer: 「体験」を意識

2022年春。夏に開催されたVket2022Summerでも、引き続きQuest会場の移植を行いました。
前回の反省を生かし、動作目標をQuest2とすることや、ワールド上の体験を出来るだけ損ねずに移植することを目指しました。

技術面では、「LightProbesでのベイク」や「Anchor Override」などを学び、見た目を維持しつつの軽量化についての知見が増えました。「MeshBaker」や「ポリゴンのデシメート」といった削り方もここから。

2022Summerで移植したのは「常夜の歓楽街 九蛇之市」「はじまりの街 アルメア」「Vket学園 “電市祭“」の3コンセプト。前回と同じくそれぞれ各2ワールドずつに分割、合計6ワールドを移植。制作進行のありかさんのご支援もあり、今回も特に問題なく作業を終えることができました。
今回は、ワールドごとに目玉となりうる「体験」が何になるかを考えながら作業を行いました。

「はじまりの街 アルメア」は、できるだけQuestでアルメアの空気感・雰囲気を再現するのをメインの体験・目標としました。

ポリゴン数が多かったりなど、ちょい調整が大変なところもありましたが、「自分がアルメアに入っていくんだなあ、アルメアを探訪してるんだなあ」と感じられるよう移植できたかなと。


「常夜の歓楽街 九蛇之市」については、分割する以上ストーリーギミックの完全移植は難しいため、セリフを発するグルメおじさんNPCの設置や、食べ物ギミックの移植などをメインの体験としました。

当初は表通りだけを移植する予定でしたが、最終的には裏通りも使用することができました。

「Vket学園 “電市祭“」一番好評だったマイムマイムギミックの移植や、垂れ幕の図柄を今回の新規会場やQuest関連の内容にするなどといった変化をメインの体験としました。(垂れ幕など2Dアートを新規製作いただいた絵描魔くるさんに感謝です!)

また、PC開催当時のシーンが重くQuest対応に一番苦労した覚えがあります。バチゴリに格闘した結果、最終的には軽く抑えることができました。
(LODやOcclusionPortal制御を組み込んでくださったhatsucaさんに感謝!)

(行動範囲の制限もあるため同一視点での比較をすべきではないですが、)
上側が2021時点でのPC版会場、下側がQuest版会場です。
画像右上 Batches の値に注目!負荷を4分の1まで減らすことができました。

そんなこんなで、SummerのQuest会場はQuest会場史上最高の出来と胸を張って言えるクオリティに仕上げることができました。
ご来場いただいた皆さんからも好評の声を聞けて嬉しい限りです。
一方でエントランスを用意できなかった他、どうしても容量の削減などまだまだ知見足りないなと思うところもあります。

Vket2022Winter: 時間なくても超えてやる


Vket2022Summer開会後、すぐさまWinterの制作も始まりました。2022Winterで移植したのは「鉄鴉の戦場バトルフィールドオブマキナ 貧窮街ボトム」「花鐘の蒸都 アウルシュネルゥレ」「Snowman's Toy Factory トイトイファクトリー」の3コンセプト。
今回以降、Quest移植チーム自ら移植ワールドを検討・決定していますが、
負荷の精査やスケジュールの都合上、前回に引き続き2021からの移植となりました。

元々制作スケジュールが例年より短かった上に、途中、メンタルの不調や他案件に稼働が取られるなどもありましたが、制作進行のぴゅあ吉さんの支援もあり、今回もどうにか特に問題なく作業を終えることができました。


「鉄鴉の戦場バトルフィールドオブマキナ 貧窮街ボトム」については、「Quest単機で演出アニメーション見れたら最高だろうな~」という理由での選出です。

2021時点での「導線がわかりづらい」といった問題点を改善したり、ラストの演出としてロボットが飛翔するアニメーションを追加するなどを行いました。(矢印看板を制作していただいたれぎゅさん 及び、アニメーション制作していただいた八ツ橋まろんさん ありがとうございました!)

「花鐘の蒸都 アウルシュネルゥレ」は、「Questユーザーに対するモクリの知名度を上げたい!」という願いからの選出となりました。
モクリワールド自体はVket2021時点でメテコレプカがありましたが、モクリ要素が薄いところはありました。

2022Summerで登場した「ジャノーン」が所々に居るなどの変更も加えつつ、ワールド終盤の家が建ち並んでる景色がQuestでもあまり負荷がかからないようにするなど、出来る限りの軽量化を施しています。
(Quest版ジャノーンのサンプル用テクスチャ類を制作していただいた猫田にこまるさんに感謝!)
「餃子force」さんの餃子が置いてあったりといった小ネタもあります。

「Snowman's Toy Factory トイトイファクトリー」は、2021時に開催されたアフターパーティーでの動作実績もあり、季節にマッチしたワールドとして選出されました。
元々軽量なワールドであったためあまり手は加えていませんが、一部フレームレートが落ちる箇所などの調整を施しています。

また、今回はVket5以来久しぶりにQuestエントランスを用意することができました。開催数日前に上がった話なので簡易的なものにはなりましたが、Questユーザーさんにも「Vケットにゃん」をお披露目することが出来ました。


さいごに

記憶を頼りにいろいろなことを書き出してみました。
技術的な面ではまったくもって参考にならないと思いますが、QuestでVRChatを初めて、ワールド欄で見つけてとりあえず来てみたユーザーさんに、最大限のおもてなしを提供するための 様々な工夫や軽量化など、Quest会場にかける情熱や感情などが少しでも感じられれば幸いです。

そして、よく「ヒルヒルさん一人で頑張ってるのすごいね」といわれることがありますが、絶対に自分だけの力で成しえることではないです
Vket全体の制作進行チームや、ワールドの制作進行さん、ギミックやプロップ、アニメーションやアートなど制作に関わってくださった皆様、ユーザーサポートやデバッグの皆様、そして移植元のPC会場を制作いただいたチームの皆様といったスタッフのおかげで実現しています。
出展・来場していただいている皆様の応援や感想もモチベーションにもつながっています。

関わってくださっている全員に心から感謝しています。本当にありがとうございます。


次回のVket2023Summerでは、「バーチャルマーケットClassic」「魔法学園グランヴェール」「南国の楽園 ルルアナリゾート」を移植する他に、Quest初の新規製作ワールド「VketPlaza -Quest Mode-」も登場します。
Questの皆さんにVketの魅力を最大限体験いただけるよう今後とも精一杯頑張りますので、ぜひご期待ください!


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