「バーチャルマーケット2023 Summer」企業ブース体験レポート【パラリアルラスベガス編】
みなさんこんにちわ! ライターの高島おしゃむです。約1年半ぶりぐらいに、HIKKYさんのお手伝いを少しだけさせていただくことになりました。ということで、「バーチャルマーケット」の世界に戻ってくるのも、実に1年半ぶりくらいということになります。
というわけで、今回のイベントオープン2日目にエントランスにアクセスしてみたのですが、いきなり目の前に現れたのはババーンと広がるバーチャルの世界……といいたいところだったのですが、いきなり目の前でカップルがイチャイチャチューチューしているのを目撃してしまい、「ああ、俺はこの世界に戻ってきたんだな」ということを、別の意味で実感させられました!
さて、今回で10回目となる「バーチャルマーケット2023 Summer」ですが、2023年7月15日から30日までの期間開催されます。毎回多数の出展があり、日本国内のみならず世界中から注目を集めています。中でも注目なのが、企業ブースが集まった3つのワールドです。
というわけで、こちらの記事ではその中のひとつである「パラリアルラスベガス」のレポートをお届けします! また、別の記事で残りの「パラリアル福岡」と「パラリアル秋葉原」のレポートも掲載しているので、合わせてチェックしてみてください。
「パラリアルラスベガス」にアクセスすると、かなりゴージャスな世界が目の前に広がっており、リッチな気分にさせてくれます。はじめて「バーチャルマーケット」に訪れた人は、入り口付近などにワールドマップが掲載されていることが多いので、まずはそちらでどんな企業ブースがあるのか確認しておくといいでしょう。
あなたのIQが試される!?「キオクシア」ブース
「パラリアルラスベガス」の入り口付近にあるのが、「キオクシア」のブースです。こちらで楽しめるのが、「体験型謎解きゲーム」というもの。ブースに訪れて、同社の扱っているSSDのモデルなどを見ていると、いきなりどこかからか助けを求める声が聞こえてきます。
その求めに応じると部屋に呼ばれ、4つの難問に挑戦していくことになるという仕組みです。
ルールとしては、4つある部屋で出題されるクイズに挑戦して、それが解けると次の部屋にアクセスできるようになるというもの。「体験型謎解きゲーム」と名付けられていることからもわかるように、ここではただのクイズとはひと味違った問題が出題されます。
ということで、最初の部屋で出題されたのは音に関する問題でした。クイズがスタートすると音が流れるので、それに合わせたアイコンをタップしていくことで答えていくことができます。
黄色い部屋にアクセスできるようになると、こちらではふたつ表示される絵の中から、正しいものを選んでいくといったクイズが出題されます。問題自体は比較的簡単なものとなっているので、サクサクと答えていくことができました。
難問だったのが、3つ目にアクセスできるようになった緑色の部屋。表示されている画像から特定のパターンを見つけて答えを当てるというものですが……いわゆるIQテストなどでよく見かけるタイプのあれですね!
3つの問題を解くと、中央制御室にいるアイから、データが格納されたSSDを持ってきてほしいといわれます。このSSDを入手するには、ブース内に散りばめられている4つのキーワードを集めて入力する必要があるのです。
無事4つのキーワードを入力すると、アイを助けるためのSSDを入手することができます。そちらを届けてあげることで、ゲームが完了! お礼としてポータブルタイプまたは内蔵タイプのSSDの3Dモデルをもらうことができます。
ヒーロー気分で街を飛び回れ!「日清食品」ブース
「パラリアルラスベガス」の中でも、ひときわ目立つ存在となっているのが「日清食品」のブースです。すでに外観からかなり凝った作りになっており、ずっと見ているとカップヌードルの絵柄がどんどん切り替わっていくのがわかります。
こちらのブースで体験出来るのが、カップヌードルの製造工程をモチーフにしたゲームです。まず入り口に入ると、赤いエリアが登場。こちらでは、大阪にある実際に工場を元にした、工場見学ツアーが楽しめるようになっています。そして、実はここで出ている製造工程自体が、その後に体験するゲームにも登場するのです!
この工場見学のエリアを抜けると、いきなり青い煙に包まれ眠らされてしまいます。次に目を覚ますと、底に現れたのは不思議な格好をした「カップヌードル大帝」という人物でした。実はこちらのキャラクター、『キン肉マン』の作者であるゆでたまごの嶋田隆司氏が描いたもので、たしかにそれっぽいユニークな見た目になっています。
その「カップヌードル大帝」の指示に従い、参加者は人体改造を受けることになります。改造自体は頭部の「カップヌードルヘルメット」のみか、全身のどちらか選択できるようになっているので、お好みでチョイスしていきましょう。
さっそく改造カプセルの中に入ると、上部からドサリと麺の塊のようなものが落ちてきます。
人体改造が終わると、トレーニングルームに移動します。こちらはかなり広い街並みが再現されており、ワイヤーアクションで移動できるというギミックが盛り込まれています。このトレーニングエリアで移動しながら、あちらこちらに散りばめられているカップヌードルを集めていくというのがミッションの目的です。
そうしてカップヌードルを集めていくと、中央にある「セントラルカップヌードル」に来て助けてほしいというメッセージを受け取ります。そこに行ってみると、待っていたのはなんと別の「カップヌードル大帝」でした。そう、実は先ほどいた人物は偽物だったのです。
ここで新たなミッションが与えられます。それはかやく庫にお湯を注いで、この世界を爆発させるというもの。しかも、脱出までの猶予はカップヌードルができあがる時間と同じ3分しかありません。
かやく庫にお湯を注ぐとカウントダウンが始まります。ここでは、先ほどまで利用していたワイヤーアクションを駆使するほか、ベルトコンベアから流れてくる具材などをうまく避けて行きながら上を目指して移動していきます。
なんとか時間内にゴールにたどり着くと、上空へと登っていき、眼下に街中が爆発で破壊されていく様子を眺めることができます。
ブース内のゲーム体験としては、これで終了。最後はフォトスポットに移動することができるので、そちらで記念撮影を楽しんだり、リアルなカップヌードルの購入なども行えたりします。
『アナザーゴッドハーデス』の世界観を疑似体験!?「ユニバーサルエンターテインメント」ブース
ユニバーサルエンターテインメントのブースでは、人気のパチスロ機種『アナザーゴッドハーデス』をモチーフにした世界観が展開されていました。まさに「パラリアルラスベガス」の世界にぴったりといった感じでしょうか!?
ブースの外側をちらりと見ると、そこには岩に剣が差し込まれています。「あっ、これはエクスカリバー的な剣を抜き取るやつか?」と思ったのですが、実際にやってみても抜けなかったので、飾りを勘違いしたようです。いや、もしかしたら、人によっては抜けたのかも!?
ちなみにこのブース入り口にはアバターが配られており、そちらに変更してブース内を楽しむことができるようになっていました。実はその後も切り替えるのを忘れて、しばらくこちらの姿のままほかのブースも回っていくことになるのですが(笑)。
ブースの中はゴージャスで、どことなく神話を思い浮かべるような置物が並んでいます。ここで選択するのは、「GOD城」に行くか「冥界」に行くかの2択。とりあえず「冥界」に行くのは怖そうなので、先に快楽を体験したいという思いから「GOD城」を選択してみました。
「GOD城」では、集めたポイントをアバターに交換することができるようになっていました。また、アニメの情報などもいろいろと見られるようになっています。「GOD城」を堪能したところで、次に「冥界」に足を運んでみることに。
こちらでは、実際にスロットも体験できるようになっていたので、さっそく挑戦してみることに。すると、ビギナーズラックか500ポイントを見事にゲットすることに成功! これで残り500ポイントほど集めると、アバターが手に入れることができます。
ということで、入る前は少し怖かった「冥界」ですが、実際に天国のような体験をすることができました(笑)。
スキンケアを疑似体験できる「ロート製薬」ブース
ロート製薬のブースでは、スキンケアをバーチャルに体験できるようなコンテンツが用意されていました。ブースの外観からすでに清潔感あふれるような建物になっていますが、その外観では街中で見かけるようなディスプレイもされていました。
なかでもユニークなのが、起床してから外出するまで準備する様子を自らのアバターで撮影することができる「Get Ready With Me動画」です。実はここで、先ほどユニバーサルエンターテインメントのブースで入手したアバターを身に付けていたことに気が付いたのですが……ま、女性のアバターのほうがスキンケアをしている風の絵になるので、これはこれで良かったのかも!?
また、同ブースでは、ロート製薬公式YouTuberである根羽清ココロさんが、スキンケアについて目の前で紹介してくれるという体験もできるようになっていました。
VRレンズ『DUAL FISHEYE』の世界が体験できる!「キヤノンマーケティングジャパン」ブース
キヤノンマーケティングジャパンのブースでは、同社としては初となるVRレンズ『DUAL FISHEYE』世界観を体験することができるコンテンツや、ウォールアートで記念撮影ができるスポットなどが楽しめるようになっていました。
中に入ると、EOS R5に『DUAL FISHEYE』を取り付けた3Dモデルが展示されていたほか、こちらのレンズで撮影された動画も見られるようになっています。
キャンパー気分が味わえる「いちばんぼし」ブース
いちばんぼしのブースでは、同社が運営するアウトドアブランド「Sorge(ゾルゲ)」をアピールするためのコンテンツが展開されていました。
全体的にキャンプ場に訪れたような雰囲気になっており、中央にはキャンプファイヤーをしている様子を見ることができます。
そこには、キャンプを楽しみすぎて骨になってしまったのか、Sorgeno社長をイメージしたアバターの姿も見かけることができました。
また、キャンプで使用されているテントやその中の様子なども再現されており、実際にこれからキャンプに挑戦してみようと考えている人向けの参考になりそうな感じになっています。
ポテトチップス作りの工程を自分で疑似体験できる「湖池屋」ブース
湖池屋のブースでは、「工場直送便ポテトチップス」のおいしさの秘訣が体験出来るコンテンツが用意されていました。ブースに入る前から目を引いたのはその外観。一見和風の建物といった感じですが、その上空ではポテトがポテトチップスに変化していく様子を見ることができるようになっていました。
ブース内部の中央では、同社から発売されている様々なポテトチップスたちのパッケージが展示されています。これをみると、あらためてこんなに種類があるんだなと感心させられました。
このブースのメインとなるのが、先ほどもご紹介したポテトチップスができあがるまでの工程を、自ら体験することができるところです。まずはポテトをひとつ選んで、まな板の上まで移動させます。
上手にまな板の上に載せると、包丁でポテトを切り刻むことができます。切り刻んだポテトは、その隣のある鍋で時間が経つまで揚げていきます。
ちなみにポテトを揚げたあと、なかなか取り出すことができないな……と悩んでいたら、隣にすくい網みたいなものがあることを発見。まぁ、そりゃ高熱の油のなかに手を突っ込むわけにはいかないから当たり前ですよね! ということで、そちらを使って揚げたポテトを救って隣の器に移し替えることができました。
器に持った揚げたてのポテトチップスですが、なんと食べる(という行為の疑似体験)も出来るようになっており、その都度エフェクトが表示されるというギミックも盛り込まれていました。
広瀬香美さんと一緒にダンスを楽しもう!「JVCケンウッド」ブース
巨大な蓄音機をモチーフにした外観が印象的な、JVCケンウッドのブース。その外観には、記念撮影が行えるギミックが用意されています。シャッターをクリックしてモニターの前に立つと、しばらくして突然画面が切り替わり、ワールドの上空へ。
一瞬バグってどっかにいっちゃったのか? と思いましたが、実はこれが記念撮影になっており、上空にいる様子を撮影できるようになっていました。
ブース内に入ると、同社のトレードマークにもなっている犬のニッパーがお出迎え。様々な新製品の情報なども見られるようになっていました。
また、同社がプロデュースするバーチャルキャラクターの黒杜えれんさんと波澄りおさんのなりきり衣装セットの販売も行われていました。
こちらのブースではいくつか面白い試みが行われていましたが、そのひとつが広瀬香美さんの「ゲレンデがとけるほど恋したい」に合わせてダンス体験ができるコンテンツです。楽曲に合わせて自分のアバターが踊ってくれるので、それを見ているだけでも楽しい気分にさせてくれます。
音楽関連のコンテンツはこれだけではなく、もうひとつ用意されていたのが「スペシャルリズムゲーム」のコーナーです。カウントダウンに合わせて楽曲が流れ、中央からバーが表示されます。そちらをうまく避けるようにジャンプしていくというものなのですが……これがなかなか難しくあっという間にゲームオーバーに!
こちらで流れる楽曲だけではなく、なんとゲームのルール説明も広瀬香美さん自身が行っており、なかなかユニークな体験となっていました。
もはやワールドレベルのコンテンツ量!? 「ベルク」ブース
「パラリアルラスベガス」の一番最後に登場するのが、ベルクのブースです。こちらでは建物の入り口から別のワールドに移動してコンテンツを楽しむような、ちょっと変わった取り組みが行われていました。
ブースの内部は、ベルクらしさが満載! カワイイキャラクターたちが踊りを披露しているなど、お祭り感もあるような独特の世界観が広がっていました。
ブース内のコンテンツとしては、大きく分けてふたつのゲームが楽しめるようになっています。それぞれ別の建物で用意されているのですが、そのひとつが「Belc Kart」と呼ばれるカートの体験です。
いわゆる買い物カートに乗り込んで、ゴーカートのようにサーキットを進んでいくのですが、これがなかなかムズい! 思うようにコントロールすることができず、何度も壁にぶつかってしまいました。
もうひとつ用意されていたのが、「BelcBowl」と呼ばれる、いわゆるボウリングのゲームです。こちらは球を手に取って投げてピンを倒していくという、比較的シンプルな内容になっており、単純に遊んでいて楽しいものになっていました。
というわけで、ここまで「パラリアルラスベガス」の企業ブースを体験してきましたが、いずれも凝った作りになっており、何時間でも居たくなるような場所ばかりとなっていました。
ひとりでも十分に楽しめるものばかりですが、友人を誘ってみんなで来るとさらに盛り上がりそうな印象です!