【Vket Cloud】VketCloudSDK ver13.4アップデートまとめ
2024年6月26日(水)にアップデートされたVketCloudSDK。
新機能や改善点など多数ありますが、
そのなかでも目玉の機能をご紹介します。
今回も新機能&改善点いっぱいありますよ~!
ちなみにVket Coudプレイ中や公式サイトなどのアップデート情報はこちらをご覧ください👇
それでは行ってみましょう!
【2024.07.02】「LightScatteringを個別に設定可能」覧に設定項目を追加
🔶新機能
🔷Play Mode Scene Preview(ベータ機能)
Unityのプレイモード(再生マーク)で簡易プレビューができるようになりました。今まではビルドして~ブラウザに移行して~データダウンロードして~を毎回行っていましたが、ちょっとした変更を加えたときに気軽に確認ができるようになりますね。
ビルド状態を完全に再現できていない部分(Action Trigger、Area Collider、エモート等)も多々ありますが、今後のアップデートで実装を検討しています。
🔷Activity編集機能
エクスポートされたActivityをUnity上で編集できるようになりました。
Activityのインスペクター内にある「Edit Mode」をオンにすると編集。オフにすると保存ができます。またONにするとヒエラルキー内にActivityに使われているオブジェクトが表示されます。
今までは数値もいったん予想で入れて微調整して…としていたところを直感的に編集できるようになります。
※ただしscaleの編集は対応しておりません。
使い方のマニュアルはこちら。
🔷VKC Attribute Clickable UI
Vket Cloud上で「クリックしてくださいね」を促す指差しマークをVketCloudSDKで再現するための機能です。
今までも設定はできましたが、設置するたびにスクリプトを調整が必要だったり、設定漏れが多くあったことから、汎用ツールとして追加しました。
Boxコライダーで表示する範囲、項目から自動で消える秒数なども設定できます。
使い方のマニュアルはこちら。
🔷File Deployment Config
アップロードするワールドデータ内に、様々なファイルを保持させることができます。
例えば、スクリプトから、ワールドに配置していない3Dモデルを読み込みたい場合や、マテリアルのテクスチャを変更したい場合など、動的なローディングに使用するアセットを直接アップロードできるようになりました。
BasicSettings内の「VKC Setting Base」にあるFile Deployment ModeをCustomにし、「Create File Deployment Config」を押して専用アセットを作成してつかいます。
使い方のマニュアルはこちら。
🔷VKC Node Alpha Animation
3人称視点の時、視点とアバターの間にあるオブジェクトを透過するシステムですが、透過するオブジェクトとしないオブジェクトを指定できるようになりました。
「あえて透過しない」を作ることで、物を隠して探し物をするゲームワールドなどが作れそうですね。
ちなみに機能を使いたい場合、VKC Item Field(旧HEO Field)内のAlpha Animation Targetにチェックを入れてください。
ほか詳しい使い方のマニュアルはこちら。
🔷GUITools
正確に言うとVketCloudSDKと別のツールになりますが、Vket Cloud上にGUIをSDKで編集(追加)できる機能を追加しました。
専用ダイヤログなどを表示させたりすることができます。
詳しい使い方のマニュアルはこちら。
🔶改善・変更点
🔷一部コンポーネントの名称変更
Vket Cloud基礎オブジェクトや、HEO系の名前が一部変更されました。
一例…
・設定系:Vket Cloud Settings(Scriptの方) ⇒ VKCSettings
・HEOアイテム系:HEO Object ⇒ VKC Item Object
名称変更にはある程度ルールがあるのですが、例外として「HEOAnimation」は「VKC Node Rotate Animation」
「HEOObjectType」は「VKCNodeReflectionProbeDetectType」
となります。
また、ほかのコンポーネントの対応表はこちら。
🔷デバッグコンソール4.0
Fbxファイルのメッシュ設定のRead/WriteがEnableになっていない場合に警告を表示したり、ヒエラルキーでVKC Item Field (旧 HEOField)が複数重なっているときにエラーを出したりするようになりました。
12系でビルドがうまくいかない原因だったメッシュ設定についてわかりやすくなりました。
🔷LightScatteringを個別に設定可能
光の散乱を表現するLightScatteringを個別に設定できるようになりました。
使い方は、まず反映したいオブジェクトを右クリックし、「VKCHelper」内の「Create VKCObject」をクリックし、.heoオブジェクトを作成します。
作成すると元のオブジェクトの名前に「_HEOObject」が追加されたオブジェクトが生成されますので、こちらのinspector内「VKC Item Object(旧HEOObject)」にある「Advanced Options」の「Light Scattering Target」でオンオフができます。(チェックを入れるとLightScatteringを反映させます)
これによりSkyBoxとして設定しているオブジェクトのみLightScatteringを無効にするなどで、遠くのものをうまく表現したりが可能になります。
※LightScatteringを有効にするにはVKC Setting(旧Vket Cloud Setting)をAdvancedにし、出てきたRenderingSettingsのInspector内、VKC Setting Rendering(旧Rendering Setting)のLight Scatteringをオンにしてください。マニュアルはこちら。
🔷カメラの見下ろし視点固定
VketCloudSDKの「VketCloudSettings」をAdvancedにし、「CameraSettings」内でEnable X Rotation(X軸回転有効化)をオフにすると、見下ろし視点のワールドにすることができます。
ゲームワールドなどで有効利用できそうです。
🔷同じタブでリンクを開くモードを追加
今まではリンクをクリックすると必ず新しいタブでリンク先が開いていましたが、現在のタブで開くことができる設定を追加しました。
「VKC Attribute Action Trigger(旧HEOActionTrigger)」のActions追加で「Web」タブ内の「Open Links in Current Tab」をえらんでURLを入力してください。
ワールドを移動するときに、元いたワールドに居残ってしまったりしていたのでタブがどんどん増えることがなくなりました。
🔷画像の圧縮機能の高速化
テクスチャが多いシーンで圧縮に時間がかかりすぎていたものを高速化しました。重複したマテリアルを検索して2重で圧縮しないようにするなどしています。
また圧縮時にプログレスバーを表示し、残りどれくらいで完了するかも視覚的にわかりやすくなりました。
🔷Avatar Fileの項目整理
Emotionの項目を削除
Height項目の削除(VRMから自動で取得するようにしました)
🔷VKC Item Activity(旧HEOActivity)のjson選択範囲の修正
VKC Item Activity(旧HEOActivity)で選択できるjsonファイルがAssetsフォルダー内にあるもののみになりました。
🔷一部ファイルアイコン変更
アイコンファイルを一部変更いたしました。
🔷Action TriggerのType PopUp の調整
Unityのライトモード時の表示方法を変更しました
アクションリスト内の「Node」内に「Object」系のメニューも入っていましたが、わかりにくかったので「Node」と「Object」の項目をわけました。
🔷VKC Setting Base(BasicSettings内のコンポーネント)
「World ID」の名称が「World Name」になっていたため修正しました。
File Deployment Config項目の追加
🔷AvatarSettings
デフォルトアバターファイルが編集できないようになりました
VRMとHRMのファイルモード項目を追加
🔷Collider Target
VKC Node Collider(旧HEO Collider)のCollider Targetに「Only Self Player」の項目が追加されました。
コライダーを使ってギミックを実装しようとした際、自分がコライダーに触れると、他のプレイヤーにもその判定が共有されて意図しない挙動をする場合があります(相手の画面では正常なのに、こちらの画面では別の場所にいる、など)。そういった場合に「自分のアバターだけにコライダー判定のあたり判定をつける」ことによって不具合を回避できるようになる機能です。
🔶廃止機能
🔷UIなしビルドの削除
サーバーからUIを取得するようになったのでUIなしビルドができなくなりました。
🔷MyAvatarSettingおよびAvatarFileのEmotion機能
今後、多くのエモートアクションを使用できるようにするため、エモートをサーバーから読み取るように設定を変更いたしました。
それに伴いEmotionの項目を削除しました。
以上、VketCloudSDKアップデート情報まとめでした。
Vket Cloud及びVketCloudSDKはクリエイター及びコミュニティの役に立つサービスとなるべく、今後も加速的にアップデートを加えていきます。
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また、より詳細な仕様についてはSDKマニュアルにて記載しております。こちらもぜひお役立てください!