【Vket企業ワールド解説】パラリアルお台場 遊びまくれる地と原点の終点
2024年12月7日~22日までの間、VR対応SNSの「VRChat」にて、世界最大級のメタバース展示会イベント「バーチャルマーケット2024 Winter(以下、Vket2024W)」が開催されています!
皆様、開催後は色々なワールドに行かれましたでしょうか?
今回は外部ライターのI(アイ)が、企業が展示を行っているワールドの一つ「パラリアルお台場」でのいくつかの展示やワールドの様子をご紹介します!
今回の日本の会場の舞台はお台場へ
これまで色々な地域を渡り歩いてきたパラリアルの企業展示ワールドですが、今回は東京の港湾地域の中でも文化色豊かなお台場がその会場となっています。
大手放送局であるフジテレビや名所のレインボーブリッジはもちろん、今回のこのワールドでは東京スカイツリーや東京タワーなども遠景で見れてしまうなど仮想空間ならではのごった煮観光地的な様相です!
お台場のショッピングモール、砂浜に水上バス、海岸沿いのおしゃれな道路など見どころ盛りだくさんかつポップな雰囲気のワールドに、多くの企業が出展しています。
■㈱ユニバーサルエンターテインメント
会場に入れば後ろから聞こえる電車の発車音、お台場地域を走る交通機関のゆりかもめに見送られながら降り立った駅はお台場海浜公園駅。
そこから前方に見える景色は、お台場のショッピングモールの一つデックス東京ビーチを再現した建物へと接続しています。
通り沿いにそのまま順路を進んでビーチに進むと見えてくるのは、パチンコやパチスロの大手メーカーである㈱ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバーサルエンターテインメントと表記)のブースです!
遠くから見ても迫力のあるお祭り感溢れるブースですが、ブース内のコンテンツも遊びごたえのあるものとなっています。
目立つ入口の黄金のドンちゃん像の横のボタンを押すと、ステージ後方のスロットが回転し始めます。ボタンを押してリールを止めて、運良く絵柄を揃えるとブース左手に派手に花火が上がります!
ステージ向かって左手には『メタスロット「新HANABI」』が六台設置されており、これは1回プレイに20ポイントを消費してスロットを回せるゲームです。揃った役に応じてこのスロットで利用できるポイントが蓄積されていきます。
一方でステージ向かって右側のワープポイントは「エクストリームラッシュゲーム」!直線上の波乗りコースに設置されているコインを取りながら、倍率が変化する絵柄に突撃し、最終地点にあるスコア100倍のボーナス地点目掛けて波乗りを繰り広げるゲームです。
これら2つのコンテンツは、ブース向かって右側の二つのアバターの交換に使うことが出来ます。
獲得までかなりの道のりとなりますので、ぜひ何度も挑戦してみてください!
ブース向かって左側にある屋台では、同社のコンテンツで用いられているアバターが有料で販売されています。
選択するとVket Storeのページが開き、アバターのデータを購入できる仕組みとなっています。
ひときわ目立つステージ中央部の入口からワープした先は、夜の南の島のような会場となっており中央にステージが設けられています。
こちらの「連れダンスステージ」では自分のアバターを左右もしくはセンターのポジションで踊らせる事ができ、滑らかなモーションで沖ドキ!のオリジナルサウンド「EVER LASTING SONG」を踊ることが出来ます。
なおこのステージの周りにはくつろぐためのスペースや黒ビール的な飲み物も設置されていますが、飲料が入っているグラスのデザインもここだけの特注品。
遊び疲れたらこちらでのんびりしてみるのもいかがでしょうか?
■サントリー株式会社
海岸沿いに順路を進み、水上バスを経由して移動した先にある目立つクリスマスイルミネーション。
巨大なリースにサントリーのロゴが浮かぶブースこそ、サントリー株式会社(以下、サントリーと表記)のブースです。
Vket継続出展となるサントリーのブースでは、今回は季節がクリスマスという事もあり豪華な仕様が盛りだくさんとなっています。
中央にはクリスマス衣装を身につけたサントリーとHIKKYのコラボキャラクター「大人Vketさん」が、サントリーのノンアルコール飲料製品各種とともにスタンバイ。
ノンアルコール飲料を持って大人Vketさんと乾杯すると、それぞれのノンアルコール飲料にぴったりなクリスマス料理が出現します。さらに今回はそれだけではありません。
その後ろには四人の女性がそれぞれポーズを決めて待機しているではありませんか。
今回なんと、ノンアルコール飲料製品各種をイメージしたアバターを作成!淑女たちに囲まれながら長テーブルの料理とともに、素敵なクリスマスの写真を撮ることが出来るのです。
コンテンツのパワーアップぶりが半端ありません。
ブースに向かって左手からノンアルでワインの休日さん、オールフリーさん、レモンサワーノンアルコールさん、のんある気分カシスオレンジさんとそれぞれイメージに沿ったキャラクターデザインとなっています。
筆者もノンアルでワインの休日、特に限定商品の「濃い旨」には大変お世話になりました。
皆様もぜひこれを機にサントリーの製品を嗜まれてはいかがでしょうか。
なお、入口付近のツリーの下にあるプレゼントボックスの中から当たりパネルを引き当てると、サントリーのノンアルコール飲料が当たるプレゼントキャンペーンへの応募が出来るようです!レッツトライ!
■山形県
これまで地方自治体の参加は市や町といったブースが多かったですが、今回都道府県として初の出展となったのは東北からなんと山形県!
キャッチフレーズ「おいしい山形」を合言葉に、巨大なさくらんぼのオブジェを備えた日本式倉庫のような作りのブースとなっています。
中央にはは山形県農産物等のPRキャラクターでおいしい山形大使の「ペロリン」に美味しいものを食べさせてスコアアタックを行う、「パクパク!ペロリンのグルメフィーバー!」というミニゲームが遊べます。
これは制限時間内に、食べ物が入ったシャボンをタッチしてスコアを上げていくルールです。ペロリンが食べたいものが右上に表示されるので、それを狙うと高得点のチャンス!
ただしどれが選ばれるかは完全ランダムとなっているため、山形県のマスコットキャラなのに筆者の回では一度もラ・フランスが選定されずにゲームセットとなりました。
山形県は筆者の郷土という事でもう少しブースの内容を詳しく解説させていただきます!
ブース右手側には山形牛のブロックのモデルとともに、山形の県産米の表示がつけられた俵が積まれています。お米はこれまで「はえぬき」が主力品種であった山形県ですが、その美味しさは高級米に比べるといま一歩という時代が長く続いていました。その苦節の末に生み出された「つや姫」は冷めても美味しさが落ちないだけの品質を誇り、はえぬきの後継種としてより旨味を高めた「雪若丸」という二大ブランド米を生み出す事に成功したのです!
ブース左手には山形県の名産品の中でも果物類が置かれています。さくらんぼの佐藤錦や洋梨の殿堂ラ・フランスに隠れがちですが、実はりんごやぶどう、メロンにももも実は名産品であったりします。
東北地方という寒冷地域のため意外に思われがちですが、果物の産地としても山形県はいくつもの品種を世に送り出しているのです。
アールスメロンやふじりんごといった品種も県産の製品としてありますので、スーパーマーケットなどで見かけた際は是非産地に注目してみてくださいね。
フロア奥には各種協賛企業のホームページに飛べるポスターが置かれていますが、このブース最大の宣伝コンテンツはブース左右の壁に貼りつけてあるひときわ大きなポスターです。
「山形 うまいものメタバース商談会」と第されたイベントが、2025年2月17~21日のスケジュールで開催されるとの事です。
実はこのイベントの前段階である展示会こそがこのVket2024Wに出展している山形県ブースであり、これを経た上でバイヤーが県産の製品の取引を行う商談会の場が用意される流れです。
これだけ積極的に商行為に仮想空間を利用していく自治体の活動は珍しく、なんとVRChatだけでなくPC・スマホで気軽に参加できるVket Cloud上でもほぼ同様のブースに訪問できるとあってスマホや低スペックPCにも優しい取り組みとなっています。
今後の商流の新たな流れ作りの一幕を感じながら、是非美味しいものでお腹を空かせてみませんか?私はつや姫を買いに行くか迷っております。
全ての始まりのビッグサイトへ
この会場には他にも、海賊をモチーフしたカオスなコンテンツで遊べるUUUM株式会社ブース、観光マップの特定の場所を選ぶとその場所の観光情報を画像や動画で知る事ができる愛知県豊田市ブースや、会場逆走タイムアタックレースが出来るヤマハ発動機株式会社ブースなど、様々な「遊べる」ブースがでています。
それらを超えた先にある東京ビッグサイトの前には、充電を待つロボットがエネルギー体の中で眠っています。
電池を振ってエネルギーを充填し、その先の物語を見届けましょう。
6年前のVketでは「形状」が模された東京ビッグサイトの下で、6年の歳月を経てショーが見られる感覚はひとしおです。
久しぶりにVRChatに入って遊んでみたいという方に、損はさせないだけのボリュームたっぷりのワールドを堪能して見るのも良いかもしれません!