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【Vket企業ワールド解説】パラリアルラスベガス 誰でも飲んで遊び尽くす楽園

 2024年12月7日~22日までの間、VR対応SNSの「VRChat」にて、世界最大級のメタバース展示会イベント「バーチャルマーケット2024 Winter(以下、Vket2024W)」が開催されています!
皆様、開催後は色々なワールドに行かれましたでしょうか?
今回は外部ライターのI(アイ)が、企業が展示を行っているワールドの一つ「パラリアルラスベガス」でのいくつかの展示やワールドの様子をご紹介します!


二度目のラスベガスは異空間の味

 パラリアルラスベガスという名前を聞いて「おや?」と思った方はいませんでしょうか?
ピンときたあなたは2023年に開催された夏の「バーチャルマーケット2023 Summer」も体験していただいたヘビーユーザーですね!
今回のこのパラリアルラスベガスは、2023年に期間限定公開されたワールドと名前は同じです。ですがそのワールドの雰囲気や構造、参加企業が大きく変化しています。
ぜひ新鮮な体験をお楽しみ下さい!
入口を直進してエレベーターを降りてみれば、降り注ぐたくさんの金貨。
目もくらむようなコインシャワーをくぐり抜けた先にあるのは、花王グループカスタマーマーケティング株式会社のブースです。


■花王グループカスタマーマーケティング株式会社

 今回の花王グループカスタマーマーケティング株式会社(以下、花王と表記)のブースは、前回出店時のような花王といえばの三日月形ブース。ですが前年とは違い自社ブランド製品を強調するようなバブルが浮いており、遠くから見てもひと目でわかる豪華絢爛さとなっています。
中に入ると何やら飛行船のコクピットのようなところに転送され、目の前には「出撃」と書かれたコンソールが。
そして唐突に始まるCLEAN VERSEという文字から流れる黄色い下から上へのよく分からない説明文がスタート。おそらく知らない方はあんまりいないであろうあの大作映画のパロディの様な展開ですが、よくこの演出でOKが出たなと感心するばかりです。


 出撃を選択すると今回も臭いの親玉「臭王」との戦いが始まります。
相手が召喚してくる小型の敵「ヨゴレ」を、クイックルワイパーやマジックリン、トイレハイターといった花王製品でバシバシと浄化しつづけると、浄化パワーを蓄積するフェーズに移行します。
花王製品を当てて浄化パワーを十分に貯めると、臭王が覆っていた月から引き剥がされていきます。そこから現れたのは花王のおなじみ三日月マーク!
これまたおなじみの「この番組は、花王の提供でお送りします」という様なフレーズとともに、臭王に極太の浄化パワーなのかフォース的なものを浴びせて退散させる事に成功します!
よくこの演出で稟議が通ったなとこれまた感心もひとしおです。
浄化パワーはスコアとしても記録されるので、何度も挑戦してハイスコア獲得に挑んでみましょう!
なお、操縦席後方のスペースにはドン・キホーテとカインズとのコラボレーションコーナーなども展示されています。
この機会に高品質な花王製品をじっくりと眺めたい花王マニアの方々は、ぜひお越しください!



■マツダ株式会社

 花王のブースから出て順路正面側にそびえ立つのは、自動車メーカーとしてお馴染みのマツダ株式会社(以降、マツダと表記)のブースです。
同社はこれまで「MAZDA VIRTUAL MUSEUM」や「広島マツダ メタバース店」の様なWeb上で稼働するコンテンツの展開はありましたが、今回の様な形でVRコンテンツを提供するのは初の試みとなります。
何と言っても目につくのは、マツダレッドの愛称もある深みのある赤色で彩られたライトウェイトスポーツカー「マツダ・ロードスター(海外名:RX-5)」!
今回展示されているのは、マツダの誇る自動車技術、SKYACTIV-G(ガソリン直噴エンジン)の搭載された第4世代モデル。派生車両として、後方が覆われた「RF(リトラクタブル ファストバック)」という仕様もあるなど、これまでのロードスターよりも更に意欲的な仕様を盛り込んだクルマとなっています。

 さてこのロードスター、バーチャルマーケットならではの特別仕様として色々なカスタマイズが可能です。
ステージ向かって左手にあるコンソールでは、車体のカラーやデカールの変更が可能となっています。特にマツダの車種ではあまり見かけない明るいオレンジの設定は、これまでのロードスターとは違う快活さ溢れる印象を与える色味に。
またステージ前方中央のカメラでは、撮影した自分のアバターも車両のデカールとして貼り付ける事が出来ちゃいます!
まさに世界に一台だけ、自分のアバターでデカールされたロードスターが出来上がるのです。
そしてステージ右手側には何やらスロットマシーンの様な機械がありますが、これはステージ上の構成をランダムに決定出来る機能を持っています。
それぞれステージと演出、背景が3種類用意されているのでその総数は27通り!
そこにカラーチェンジやデカールの追加、自身のアバターによるデカールを合わせれば組み合わせは無限大です!
自分だけのロードスターとぜひツーショットを撮ってみましょう!


 なおロードスター本体のモデリングも当然ハイレベルな仕上がりを見せています。
デフォルトのマツダレッドの深みある色を引き立てる質感はもちろんの事、バンパーやスポークホイールの鈍く光る滑らかな印象も実車のようです。
テール部分のランプカバーに背景が映り込む作り込みの細かさもさることながら、車内のインテリアもダークブルーのライトに映えるマットな質感がたまりません。
どうせ手を抜いているんじゃないかと思った方はよく見て下さい、アクセルとブレーキまでバッチリ造形。
さらに言ってしまえばホイール内側のブレーキパーツも造形されているという、多くの人が見ないであろうところにまで妥協のないモデリングを見せつけてくれています。
自動車メーカーならではの本気が感じられるマツダのブース、クルマに興味がないという方でもじっくり見れば愛着が湧いてくるはずです!

■アサヒ飲料株式会社

 マツダのブースと通路を挟んで向かい側、やや小ぶりなカフェスペースの様な雰囲気を漂わせるブースはアサヒ飲料株式会社(以下、アサヒ飲料と表記)のブースです。
皆様も一度は手に取った事があるであろうアサヒ飲料の代表的な製品といえば「カルピス」が挙げられます。
暑い夏には氷と水で冷たいカルピスに、寒い冬にはお湯割りのホットカルピスにと様々な楽しみ方が出来る本飲料。
海外では「Calpico(カルピコ)」という名称でも親しまれている本製品を主軸に取り扱っているのがこのブースです!


 なんとこのブースでは様々なカルピスと割り材が用意されており、自分だけのカルピスを作る事が可能となっています!
子供の頃憧れたかもしれない原液100%カルピスという禁断の物体すら作れてしまう混沌ぶりも仮想空間ならでは。作り上げたカルピスには使用した材料に応じて、自動で名称が付与されるというシステムも併せて付いてきます。
原液100%で製作すると「超濃いめ」という名称が付きますが、もちろん原液しか入っていないため超どころの濃さではないので、コレを楽しむのは仮想空間だけにしておきましょう。
水で割ればカルピスウォーターという名称に、炭酸水で割ればカルピスソーダとして名称が付与されます。


 そしてアサヒ飲料の炭酸水といえば、最近おなじみの赤いパッケージの炭酸水をご存知の方も多いでしょう。
このブースではVket1号ちゃんに「ウィルキンソンタンサン」を噴射できるギミックが搭載されたアバターが用意されています!
チャージが足りないとちょろちょろっと中身がでてしまいますが、十分に時間をかけてチャージするとポップな音とともに豪快に前方にスパークリングするエフェクトが出るというシステムです!
なんとこれ、VRでなくデスクトップでも問題なく前方にぽんぽん噴射できるシステムとなっているのが特徴です!「VR環境じゃないから楽しめないのかな?」と気後れしそうな方もぜひ豪快にタンサンを浴びせていってください!


 このワールドには他にも例年通り年末年始にぴったりな食品の販売・アバター展示に加え、初の謎解きゲームまで揃えた株式会社大丸松坂屋百貨店、精巧なエアガンのモデリングと初の1on1サバゲーが楽しめる株式会社東京マルイなど、様々な企業が軒を連ねています!
そしてワールドのあちらこちらにはどこかのVketで見た様なキャラクターもちらほらと…!
豪勢な黄金で光り輝くネオン街を舞台に、Vket2024Wを遊び倒してみて下さいね!