
【ワールドの作り方:上級編vol.1】ChatGPT導入 基礎知識編

Vket Cloudは実験的にChatGPTの連携を導入しています。
今回は、導入方法の前に
「ChatGPTとはなにか?」という基礎的なお話をしていきます。
すでに使ったことがある、自分のワールドに導入する方法が知りたい、という方は
「【ワールドの作り方:上級編vol.2】ChatGPT導入 ワールドに連携してみよう」
の記事をお読みください。
それでは進めていきます!
🔶ChatGPTとは
今注目されているAI「ChatGPT」は、人間のようにおしゃべりができる・チャットが得意なAIです。
https://chat.openai.com/

様々な分野の知識がインプットされているので、あらゆる分野のトピックに詳しく、一般的な質問に答えたり、意見を言ったり、情報を教えてくれます。
オンラインのチャットbotや仮想アシスタント、教育などさまざまなアプリで活躍しています。
さらに翻訳や要約、文章作成にも役立つ存在です。

本当に人間のように話せる、すごいAIツールですよね!
🔶プロンプト(指示書)の重要性
プロンプトはChatGPTに最初に伝えるメッセージや質問であり、ChatGPTの返答や振る舞いを左右する重要な要素です。
例えば、「明日の天気は?」というプロンプトに反応すると天気情報を教えてくれたり、「おすすめの本を教えてください」というプロンプトに対しては本のアドバイスをしてくれます。
プロンプトは対話のはじまりを決める大切なものであり、どんな質問やメッセージをプロンプトに書くかでChatGPTの返答が変わることを意識して活用してみてくださいね。
🔶プロンプトを磨くと活用の幅が広がる
プロンプトは「ChatGPTの返答や振る舞いを左右する重要な要素」ということで、最高のプロンプトを磨き上げ、使いこなす方々がネット上にはたくさんいらっしゃいます。
試行錯誤している人たちの知見で「ChatGPTが望んだ返答を返してくれやすいプロンプト」の形式は固まってきています。
note CXOの深津 貴之さんがわかりやすく発信してくださっているので、そちらを参考にご紹介していきますね。
以下がプロンプトで押さえておきたいポイントです。
・ロールを明確にする
・入力から出力を作ることを明確にする
・何を出力するかを明確にする
・マークアップ言語を用いて、 本文でない部分を明確にする
・命令を箇条書きで明確にする
・さまざまなワードで、AIの出力しうる空間を、 積極的に狭くしていく
ご自身でプロンプトを作る時はぜひ意識してみてください。
🔹深津式汎用プロンプトがおすすめ
先ほどのポイントを押さえた汎用可能なプロンプトがこちらです。
これをコピペして書き換えていくと、ChatGPTの操作がかなりやりやすくなるので試してみてくださいね。
#命令書:
あなたは、プロの編集者です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の要約を出力してください。
#制約条件:
・文字数は300文字程度。
・小学生にもわかりやすく。
・重要なキーワードを取り残さない。
・文章を簡潔に。
#入力文:
<ここに入力文章>
#出力文:
引用元の動画はこちら。
(説明がわかりやすいのでオススメです)
🔹実際に使ってみると・・・
テストで使ってみましょう。
Wikipediaから引用した「メタバース」の解説を要約してもらいました。
このように、先ほどの汎用プロンプトに内容を挿入します。

指示通り、300字程度で要約してくれました。

実際に動かしてみると、プロンプトの重要性やChatGPTのクセがわかってきて面白いですよ!
🔶Vket Cloudでどう活用する?
Vket Cloudでは実験的にChatGPTの連携を実装しています。
現在はチャットbotとして導入できるだけにとどまっていますが、
ゆくゆくは独自プロンプトをユーザーの皆様に使っていただけるようにアップデートを準備中です。
ChatGPTは対人のやり取りが得意なので、バーチャル店舗の接客やメタバースの情報収集などに活躍できるんじゃないかと構想しています。
ほかにも例えば、ワールドにNPCとして配置することで、リアルな対話体験を提供することができそうですよね。
ChatGPTに「キャラクターの性格」を設定している例↓
🔶そのほかの活用例
ChatGPTを活用する場面はおもに、
・翻訳ツール
・自動応答システム
・スケジュール管理
・文書生成
といったものを中心に、幅広く活用可能です。
🔹コード生成してUnityゲーム制作に
プロンプトを上手く活用して、ゲーム制作まで実験成功した例もあります。
というわけで、動画アップ!
— 三珠さくまる🤹Vtuber技術無駄遣い&ジャグリングVtuber (@MitamaSakumaru) March 18, 2023
ChatGPTでプログラミングしてもらえるってマジ!?いつも僕が使ってるUnityのC#ももしかして書いてくれる?ってことでChatGPT使ってコピペでゲーム作ってみた!!https://t.co/4fGHQCOXTJ
みてね! pic.twitter.com/ZMOcCvn2aO
Vket Cloud SDKもUnityでC#ベースのスクリプトを使用しているので、上手く使えば非プログラマーでもスクリプトを用いたワールド制作ができるかもしれません。
🔹ノベルゲームやRPGゲームの活用も
そのほかにもRPG向きのプロンプトを作り出した方がいらっしゃったり、ネット上ではChatGPTをどう使うか実験している方がたくさんいます。
できた!ChatGPTで画像付きのRPGプロンプト。1つのプロンプトから数千通りの画像のうち最適なものが即座に表示される。
— ちゅーりん🌗 (@churin991116) March 28, 2023
まだまだ課題点は多いけど、プロンプトをコピペするだけで誰でも出来るようになるのでぜひお試しください! ↓ pic.twitter.com/bBDBkLdwmD
ChatGPT自体に興味が出てきたら、プロンプト集など検索してみると知見が広がりますよ!
今回は、ChatGPTの基礎知識編でした。
【ワールドの作り方:上級編vol.2】ChatGPT導入 ワールドに連携してみようへ続きます。
