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【Vket Cloud】新機能盛りだくさん! SDK大型アップデートまとめ!!

2023年11月9日に大幅にアップデートした「VketCloudSDK」。
新情報がかなりたくさんありますので目玉機能をいくつか紹介!
(それでも多い!)
ひとつひとつご紹介していきます。
ではさっそくみてみましょう!


🔶インストールウィザードの導入

VketCloudSDKをダウンロードするためには
任意のバージョンのURLを直接入力しなければなりませんでしたが、
インストールウィザードによりワンボタンでダウンロードができるように。
好きなバージョンも簡単に選べるようになりました。

🔶HEOActivityコンポーネントの追加

HEOACtivityは簡単に言うと
3Dモデルやギミックがひとまとまりになったものです。
例えば、時間通りに動く時計や文字が流れる吹き出しなどで、
それをワールドに設置するとすぐにギミックが動く便利な機能です。

例えば時計のギミックなら、アナログ秒針までリアルに同期させられます。

🔶「HEOObject」「HEM」の可視化

いままでビルドしないとみることができなかった
「HEOObject」と「HEM」ですが、
シーンでのプレビューが可能になりました。
HEOObjectはスクリプト内の「Scene Preview」に
チェックをいれると見れるようになります。
HEMはHEOObjectの「Scene Preview」にチェックを入れた後、
ObjectModeをNoneから、Motionに変更し、追加ボタンをクリック。
モーション設定用のプロパティが追加されるので、
.hemの項目にて、設定したい.hemファイルを選択。
そのあとに出てくる「HEMファイル可視化」ボタンをクリック。

🔶HEOコンポーネントの複数同時編集が可能に

同じコンポーネントを複数選択して編集を行おうとした場合、
サポートされていないという注意が出ていましたが、
今回のアップデートで同時編集が可能になりました。

2つのHEOTextPlaneの内容を同時に編集している様子。

🔶HEOTextPlaneの文字揃え機能追加

今までは左揃えしかできなかったですが、
中央揃え、右揃え、さらには上下中央の配置にも対応しました。

🔶HEOPlayerに機能追加

movespeed,movespeedupratio
プレイヤーの移動スピードを変更できます。
movespeedはプレイヤーのスピード、
movespeedupratioはshiftを押したときのスピード倍率になります。

TPSRotate
今まではキャラクターがスポーンしたときに
TPSカメラの位置が変更できませんでしたが、
任意の位置に設定できるようになりました。
これによって、スポーン時のみ、
キャラクターを正面から表示させるカメラの実装が可能になります。

🔶HEOVideoTriggerの追加機能

サムネイルの生成が簡単になりました!
詳しく説明すると今までは「これが動画である」とわかるように
真ん中に再生マーク(▶マークなど)が付いた画像を
事前に用意しなければなりませんでした。
今後は「サムネイル画像」と「再生ボタンマーク(▶など)」を
Unity上で組み合わせてくれるようになります。

画像と再生ボタンマークを設定してサムネイルマテリアル生成ボタンを押すと
自動でサムネイルを設定してくれます!

さらにUnity上でプレビューでき、
動画を確認できるようになりました。
ちなみにデフォルトビデオには、猫の動画が入っています。

🔶AvatarFileのサムネイルをユーザー側で設定できるように

ワールドのプリセットアバターを設定する際、
今までずっとVketちゃん1号やVketちゃん2号等のままだったサムネイルを
Avatar Fileから自由に設定できるようになりました。

🔶EditorOnlyタグ機能追加

Unity上では表示されるけれどビルドはされない便利機能
「EditorOnly」が使えるようになりました。
今までのVketCloudSDKでは
機能しなかった(ビルドされてしまった)のですが
本来の使い方ができるようになりました。

Unity上でEditorOnlyを設定すると
ビルドされなくなります

🔶SDK>Tools>Utilityに「Disable Contribute GI of Unlit Materials」を追加

直訳すると「オブジェクトのマテリアルがUnlitの場合に、StaticからContribute GIを一斉に外す」という機能です。
詳しく説明するとVketCloudSDKでは、Unlitでマテリアルが設定されているオブジェクトの
Lighting>Contribute Global Illuminationにチェックが入っていると、
Unlitにもかかわらずライトがベイクがされ、
ビルド後の表示がUnityのよりも暗くなってしまいます。

このツールを使うと、シーン内にUnlitマテリアルが設定されていて、
かつContribute Global Illuminationのチェックが入ったオブジェクトのContribute Global Illuminationを外すことができます。

🔶WorldSettingsに追加項目

UseGamepad
ゲームパッドの使用ができるようになります。

voiceattenuation
音声の距離減衰を設定できるようになりました。
遠くなるほど声が聞こえにくくなるという機能です。
最小値は聞こえにくくなりだす距離、
最大値はそれより遠くなると聞こえなくなる距離になります。

🔶AvatarMotionに追加機能

こちらもWorldSettingsの設定で、
「MyAvatar」のタブ内の追加設定になります。
DrawCircleShadow

アバターの下に丸い影を出します。
Collision Detection
指定のモーション中に衝突を検知できるようになります。
と書くと何のこと?となりますが
例えば「ダンスができるボタン」を押すときに直前でジャンプをすると空中に浮いた状態でダンスをしてしまっていました。
ここでCollision DetectionをONにしておくと
「地面に衝突するまでは空中にいる」と認識できるようになり、
空中にいる間はダンスモーションを中断し、
ジャンプモーションを優先することで着地することができる
のような設定ができるようになります。

🔶lookatcamera

ずっとこっちを見てくる機能「billboard」が名称変更し
lookatcameraになりました。
HEOFieldやHEOPlaneなどに実装されています。

🔶HEOObjectに追加機能

Clickable
コライダーのみならずObjectを指定できるようになりました。
Circleshadow
オブジェクトに丸い影がつくようになりました。

🔶HEOBackgroundTexture

設定した画像が背景画像になります。
SkyBoxとは少し違い、「同じ画像が常に背景に映るようになる」
というものです(向きや倍率を変えても画像が変わらない)

🔶HEOActionTriggerの追加項目

CallScript
UIが変更され、設定項目がわかりやすくなりました。

Set Generic Window State
動画を再生した際、画面に小さいウインドウを出せるようになります

Warp
ワープ位置の指定方法が座標指定ではなく、
オブジェクト指定になりました。


以上、VketCloudSDKアップデート情報まとめでした。
Vket Cloud及びVketCloudSDKはクリエイター及びコミュニティの役に立つサービスとなるべく、今後も加速的にアップデートを加えていきます。
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