見出し画像

【Vket Cloud】さらに便利になる!VketCloudSDK ver12.3アップデートまとめ

2024年2月にバージョンが12.3にアップデートされるVketCloudSDK。
新機能や改善点などが多数ありますが、
そのなかでも目玉の機能をご紹介いたします。


🔶Activityの可視化

今まではビルドするまで見えなかったActivityですが、
「Scene Preview」にチェックを入れることで
シーン上に表示することができるようになります。

ちなみにActivityとはVket Cloud独自の機能で、モデル・スクリプトをひとまとめに統合してワールドへの配置の利便性を高めたもののことです。
使い方はこちら

🔶Activityエクスポート機能

Activityのデータを必要な素材とともに1つのフォルダにまとめられるようになり、アクティビティを自分で作って利用しやすくなりました。
またフォルダを圧縮すればVketStoreなどのサイトで作ったアクティビティを簡単に公開できます。

Hierarchyの対象のアクティビティを右クリック>「Export Activity」→
あたらしく「VKC Activity Exporter」が生成されるので、Inspector内のExportをクリック。
するとこのように、必要なファイルをフォルダにまとめてくれます。

🔶UI/UXの改善

  • 設定画面のアイコン改修
    設定画面にいろいろなアイコンが付き、
    項目の確認がしやすくなりました。

  • アップロード画面の改修
    ワールドのサムネイルやIDが確認しやすくなったほか、
    ライセンスやチームごとに表示を変更できるようになりました。

  • デバックコンソール改修
    テクスチャのメモリーサイズとポリゴン数が表示されるようになりました。軽量化の指標としてお役立てください。

  • 「WorldSetting」が「VketCloudSettings」になり項目の詳細化が可能に
    WorldSettingオブジェクトがVketCloudSettingsオブジェクトになり、
    各種設定がHierarchyから選択できるようになりました。
    またVketCloudSettingsのInspectorから
    簡単に設定が済む「Base(基礎)」と
    細かく設定ができる「Advanced(詳細)」が選べるようになりました。
    Advancedでは、Hierarchyの設定に追加項目が現れます。
    詳しくはマニュアルをご参照下さい。

  • IBL(imaged-based-lighting)の設定が簡単に
    今までは
    ①一度ビルド
    ②エクスプローラでreleseフォルダに必要な画像データを入れる
    ③もう一度ビルドする
    という作業が必要でしたが、RenderingSettings内のIBLにチェックを入れた後に出てくるDiffuse MapとSpecular Mapに対応したpng画像を割り当てるだけでIBLを使用できるようになりました。
    詳しい使い方はマニュアルをご参照ください。

  • HEOコンポーネントが入ったオブジェクトを、
    Hierarchy上右クリックですぐ追加できる

    今まではCreate Emptyして、InspectorからHEOコンポーネントを選んで…としていましたが、
    「右クリック→ほしいオブジェクトを選択」で必要なHEOコンポーネントの入ったオブジェクトを生成できるようになりました。

追加できるオブジェクトの一例。

🔶チュートリアルを見つけやすい場所に

今まではSDKの設定画面の中に入っていましたが、
VketCloudSDKのメニューの中からチュートリアルを起動できるようになりました。

🔶HEOObjectのglbファイル対応

今までは「.heo」「.vrm」のみでしたが、glbファイルも対応できるようになりました。

🔶レンダーキューを操作できるUIの追加

VketCloudSettingsのAdvancedにて追加されるRenderingSettingにて、
レンダーキュー(描写優先度)を変更できるパネルが追加されました。
これにより半透明同士が重なったときに優先して描写するオブジェクトを選択席るようになります。
また各種オブジェクトのHEO内にもレンダーキューの数値を変更できる項目が追加されています。
詳しい使い方はマニュアルをご参照ください。

🔶圧縮関連APIに対応(スマホ対応しやすく)

VRMをHRMに、HEOとHEPを圧縮済みのものに自動変換します。
また設定画面からビルドorアップロード時の自動ファイル圧縮の有無も選択できます。
「これで何ができるの?」というと、ワールドを軽くすることはもちろん、スマホでも比較的動きやすいワールドが簡単に作れるようになります。

🔶HEO Reflection Probeの廃止(自動化)

「Reflection Probe」とは、Unityに標準で入っているシステムです。
疑似的に反射しているものを表現できる便利な機能ですが、
今までは「Reflection Probe」を入れた後、「HEO Reflection Probe」を設定する必要がありました。今回から「Reflection Probe」だけで自動的にテクスチャを生成できるようになったため、「HEO Reflection Probe」は削除しています。
ただしその分、読み込みが以前より少し長くなることがありますのでご了承ください。

「Reflection Probe」で壁と床を映し出した球体。

🔶Vket Cloud Settingsの追加項目

🔷Rendering Settings

  • SSAOに対応しました

前半はSSAOなし。後半はSSAOあり。
SSAOを有効にすると壁の角に影ができたり、
Vketちゃん1号が壁に近づくと影ができたりする。

Rendering Settings内でチェックボックスを入れるとSSAOを使うことができます。SSAOについて詳しくは👇こちら。

物体が近接して狭くなったところや部屋の隅などに、周囲の光(環境光)が遮られることによって影が現れる現象をアンビエント・オクルージョン(環境遮蔽/環境閉塞: ambient occlusion)と呼ぶ。SSAOは3D画面のレンダリング結果に後処理をかけるポストエフェクトの一種であり、擬似的なレンダリング結果に追加するものである。

ウィキペディアSSAOより

またSSAOを使ったワールドでは、ワールド内で「メニュー>設定>システム>リアルな影(SSAO)を有効」にしないと反映されないのでご注意を。

  • Light Intensityを追加
    設定しているライトの強さを変更できます。

  • Lightmap Intensityを追加
    ベイクしたライトマップの明るさを変更できます。

🔷Camera Settings

  • TPS Camera Max Distanceを追加
    TPS時にカメラがどれだけ離れられるかの最大距離の設定ができます。

🔷Avatar Settings

  • Avatar icon show
    ワールド内でアバターのアイコンを表示するかしないかの選択ができるようになりました。


以上、VketCloudSDKアップデート情報まとめでした。
Vket Cloud及びVketCloudSDKはクリエイター及びコミュニティの役に立つサービスとなるべく、今後も加速的にアップデートを加えていきます。
アップデート情報はnoteのVketマガジンでの更新のほか、Xや公式Discordコミュニティでも発信しております。イベントや勉強会などの開催情報もあるので、是非見てください!
My VketやVket Cloudの最新情報はX(Twitter)でチェック!
また、より詳細な仕様についてはSDKマニュアルにて記載しております。こちらもぜひお役立てください!


この記事が参加している募集

メタバースやってます

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!