企業による活用方法-積極的なアピールの場として【VketCloud】
現在サービス中のVket Cloudにはさまざまなワールドがありますが、今回は企業が将来の人材獲得のためのプレゼンテーションの場として活用しているケースももちろん存在します。
Vket Cloud内での取り組みを行っている企業の中でも積極的なのが、東洋建設株式会社です。今回は同社の手掛ける3つのワールドを巡ってみましょう!
海中での事業活動を学んでみる
1つ目は「東洋建設 海の森大冒険!ブルーカーボン生態系を学ぼう!」というワールドです。
ワールド内は一面が海の底、海中には多くの生き物や海藻、それを育てるための設備や海底から伸びる洋上風力発電施設の姿が見られます。
生息している生き物や海藻、ブロック状の設備などに近づくとその生き物や構造物のちょっとした解説が表示され、生き物であればその大きさや生息地も同時に学習することができます。
また「エコリーフブロック」や「REAL(リール)ブロック」という、普段ならばあまり目にする事のない構造物に対する分かりやすい解説も表示されるため、海洋生物の生育に対する企業の取り組みがどういったものなのかを知れる貴重な機会になるでしょう。
真面目一辺倒なのかといえばそういうわけでもなく、生き物の解説については味に関する内容が結構多いです。美味しく食べられる珍味も中にはあるので、そういった生き物を探してみるのもいいかもしれません!
また、海中で固定されている洋上風力発電施設を下から見上げるという仮想空間ならではの体験は、あまりイメージがつかみにくかった設備の構造やイメージといったものの理解をより明確に手助けしてくれる材料になるでしょう。
洋上での事業活動を学んでみる
2つ目は「東洋建設 AUGUST EXPLORER 自航式多目的船乗船体験」です。
このワールドは、東洋建設株式会社が建造した500t吊起重機船であるAUGUST EXPLORERのデッキ部分を走り回ることが出来ます。
遠くには洋上風力発電設備も見えるこのワールドですが、洋上における大型の設備を建設するには建設のためのパーツを運搬しつつ、予定地でも安定した姿勢で建設をする必要が出てきます。
もちろん長期間の作業を行えるような居住スペースも必要となってくると、結果的にこれだけ大きな船体が必要になってくるというものです。
特徴的な構造物である前方から中空へ伸びるクレーンの迫力はかなりのもので、また船尾の施設は最大積載人員52名(船員14名を含む)を収容するためかなり大きなビルといった印象を抱かせる構造の建造物となっています。
これだけの人員を搭載して作業する船舶を、ほぼ実物に近いモデリングで見られるというのはなかなか無いのではないでしょうか!
後方には東洋建設が取り組むアマモ場の案内もあり、最初に紹介したワールドのような海中での環境造成活動についても、積極的に行っていることを伝えています。
陸上の研究活動を学んでみる
3つ目は「東洋建設 鳴尾研究所」というワールドになります。
海上での建築事業を中核としている東洋建設株式会社ですが、実際に工事をぶっつけ本番でやるという訳ではなく、実験をして多くのデータを取ったうえで工事をおこなっています。
そんな同社の誇る研究施設をテーマにしたのがこのワールドで、兵庫県西宮市の鳴尾浜にある実物の研究所をほぼそのままの造形でVket Cloud上に再現しているのが特徴です!
沖合には先ほど紹介したAUGUST EXPLORERも停泊していて、実際のサイズ感がどういうものかわかりやすくなっています。
そしてこのワールドを回ってみると、実際の建物を再現しているのとあわせて施設内に掲載されているポスターや看板といったものがはっきり見えると感じられるかもしれません。
実はこのポスターなどに使われている標語なども架空のものではなく、施設内に掲載されているものをそのまま持ってきているということです。
そのためただ再現するというだけにとどまらない実在感の高さを感じることができる、納得のクオリティのワールドとなっています。
工業施設などが好きな人にも納得のいくクオリティのワールドです!
わかりやすくアクセスしやすく好評なアピールツール
東洋建設株式会社は、以前開催されたリアルイベント「VketReal」にも複数回出展していて、体験型の展示とともに現在Vket Cloud上で公開されているのとは別のバージョンの鳴尾研究所のワールドを、会場で体験できるようにしていました。
担当者の方は、リアル感とわかりやすさを追求したワールド設計について「子どもたちからも好評で、企業としてアピールをしていく一つのツールとして使っていきたい」と語られていました。
実際にワールドで使われている工業製品や施設の3Dモデルは、同社が持っているデータを元に制作されたものだそうです。
3Dデータがあるならばより現実に近いものを仮想空間で体験できますし、デザインセンスのある企業なら自社の製品イメージに近いものを提示することも出来るのがVket Cloudの特徴です。
アプリのいらないアクセスしやすいアプローチの場として、いちど検討してみるのも良いかもしれませんね。
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