Vket Cloud:エントランス ワールドオープンレビュー!より遊びやすいVket Cloudのハブが完成
株式会社HIKKYが手掛けるメタバースエンジン「Vket Cloud」については何度か紹介をしてきましたが、今回は新しいワールドがオープンしたとのことです。
その名も「Vket Cloud:エントランス」。どういったワールドなのかをかいつまんで本記事では紹介していきます。
わかりやすいワールドと機能紹介
ワールドに降り立つと、背後に灯台が立っている埠頭のような場所からスタートします。
そして目の前には緑髪の女の子がこちらを見ており、話しかけるとVket Cloudの移動方法についてガイドをしてくれます。
もちろん会話は何度でも可能なので、分からないのに見栄を張ってしまったプレイヤーでも親切に移動方法を教えてくれます。
そこから門をくぐると、今度は男性のNPCがワールド内の目玉となる機能を幾つか教えてくれます。
なおこのNPCは「しつこく話を聞かないと話題が進まない」というスタンスなのか、機能を教えてくれるようになるまでワンクッション挟む形で会話が進行します。
少々アツいノリで話を進めてくるので、大人しく話を聞いてあげると色々な情報が入手できます。
最後のNPCはそこから左手、移動販売車のようなものの前に立っています。
このNPCは本人曰く「流行にビンカン」なのか、2点の新しい機能を紹介してくれます。
ワールド設置ギミックとなる「ComicViewer」は、ユーザーがワールドに設置できるイラストや漫画を電子書籍のように閲覧できる機能となります。
もう一つの機能「モーションキャプチャ」は、2024年10月27日現在ではこのワールド限定の機能となっていますが、Webカメラが搭載されているパソコン限定で動きをキャプチャしてアバターに反映できる機能となっています。
実際に使用してみた感想は後半でお伝えします!
これまでになかったハブとしてのワールドのあり方
エントランスとなるこのワールドには、これまでのVket Cloudにはなかったさまざまな機能が搭載されています。
最初に紹介するのがワールド奥に向かって左側の「ワールド発着場」。これはVket Cloud全体でアクセス数の多いワールドをランキング形式で紹介しているもので、それぞれのワールドの名称、サムネイル、作者名が表示されています。
それぞれのアーチの下にはゲートの様な物が設置されている空間があり、そこをくぐると提示先のワールドへアクセスするかを問うダイアログが表示されます。
そこでOKを押せば別のワールドに飛ぶことが可能となりますが、なんと「別のタブやウィンドウを開かず直接アクセスできる」という便利な仕組みになっています。
そのため画面を切り替えたり、いらないタブやウィンドウを消したりすることも無く次のワールドに遊びに行くことができるのです。
次に紹介するのは「イベント掲示板」。こちらは会場内右側に置かれていて、Vket Cloudで開催中のイベントがサムネイル形式で代わる代わる表示されるものです。
これはサムネイルをクリックするとそのイベントのインフォメーションを見ることが可能で、ここから参加申請も行うことが出来ます。
これまでMy Vketページからしかアクセスが行えませんでしたが、このワールド内で参加登録が完結するため気軽にイベントへ顔を出しやすくなります!
最後に紹介するのは、正面奥にある「イベント会場」。ここはなんとVket Cloud内でありながらライブ配信が行えてしまう場所です。
配信者が左右の扉部分から入ると、配信専用画面に切り替わります。
ここから配信したいコンテンツを選び、同じワールドにいる参加者がモニターをクリックすればライブ配信がスタートするという流れになっています。
これまで画面の共有が出来ても音声共有ができず、臨場感溢れる配信を行うのには色々と苦労がありましたが、このワールドに参加者も含めてまとめて入った上で、配信者が設定を行うだけで済むというお手軽なシステムとなったのは嬉しいところです。
会場付近に配信者向けのガイドページが見られる掲示板もあるので、そこをクリックして配信方法を見ながら設定するとより便利かつ円滑に配信ができるでしょう。
そしておまけ的な要素ではありますが、入口付近の埠頭の岸壁部分には釣り竿が設置されていて、釣りのミニゲームを楽しむことも出来ます。
「魚を釣る」というボタンをクリックしキャスティング、hit!の表示が出たら釣り上げれば、頭上に釣った魚の魚拓が表示されるという仕組みです。
釣れる魚にもいろいろな種類があり、太刀魚から鮪や鮫まで結構なバリエーションがあるようです。
今日から始められる仮想現実でのふれあいと一歩
このワールドに現在実装されている機能のなかで、最も特徴的な要素として「モーションキャプチャ」が挙げられます。
これはWebカメラやインカメラ付きのパソコンであれば、そのカメラの映像から大まかな顔や両腕、手や指の動きを読み取って画面上のアバターの対応する場所がその通りに動くという機能です。
これまでVR対応機器やトラッキングを行えるハードウェアなどを持っていなければ仮想空間上で現実の手足を動かし同期させるといった事を行えない状況でしたが、今回のこの機能はそういった障壁を一部取り払うようなものとなっています。
筆者も試しに動かしてみたところ、精度こそそこまで高いものではないですが、ある程度の顔の向きや腕の位置、さらには指の折り具合までトレースしてくれるという高性能ぶりでした。
これが専用機器や独立したソフトウェアではなく、Webブラウザをベースとしたプログラムで動くためある程度のスペックのパソコンさえあれば誰でも簡単に楽しめる間口の広さを誇ります。
「仮想空間上の触れ合いなんて専用の機械がないとダメだ」と諦めてしまっている人にも、ぜひそこへ興味を持つための貴重な一歩としてこの機能に触れてみるのは大いにアリではないでしょうか。
すごく胡散臭い顔ですね。ドラマとかで真っ先に殺される役がしていそうな表情です。
非常に多くの新鮮な機能や取り組みを提示している「Vket Cloud:エントランス」。これまで色々と痒いところに手が届かなかったユーザーにとっての素敵な交流と冒険の一歩となってくれるかもしれません。
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